岡三ネットトレーダー チャート

2010年08月05日

今回は出来高系のボリュームレシオについて解説します。このテクニカル分析は出来高を使ったテクニカル分析です。「由来」と「概要」に関しては「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。

ボリュームレシオのボリュームとは出来高のことです。株価が上昇するときには出来高を伴うことが多いので、出来高が増えていくとともに株価が上昇し、出来高が減り始めると株価も下落していくことから、出来高は株価に先行するといわれています。

ボリュームレシオでは、出来高に着目し、株価が上がった日の出来高は上昇する力、下がった日は下落する力として計算を行います。つまり、ボリュームレシオでは、株価の上げ下げと出来高の関係から株価の割安割高を判断することになります。

VR1

他のテクニカル指標と同様に、ボリュームレシオも一定の計算式によって計算されます。単純にいうと、算出期間の「上昇時の出来高合計」/「下落時の出来高合計(変わらない日はどちらにも半分ずつ加えます)」で計算します。また、分母の「下落時の出来高合計」の代わりに「全体の出来高」を使う場合もあります。「分母に全体の出来高」を使った場合は上限が100%になるので見やすいといったメリットがある反面、反応は鈍くなります。分母に「下落時の出来高合計」を使った方がより敏感に反応することから、アクティブに使うことができます。

使い方は、他のオシレータと同様に数字が大きくなると「売り」、小さければ「買い」となります。岡三ネットトレーダーでは、売りサインは200%以上、買いサインは50%以下となっています。算出期間(パラメータ)は自由に変更可能です。さらに、売買サインの上方ライン、下方ラインも変更できます。

注意点としては銘柄や相場環境によって大きく当たり外れがあることです。ボリュームレシオを使うのに向いているのは、普段から出来高が十分にあって流動性が高く、安定した動きを示すような銘柄が適しているといわれ、通常出来高が少ない銘柄に利用するのは難しいといわれています。また、下落トレンドではボリュームレシオの値が下がったままになり、上昇トレンドではボリュームレシオが高いままという可能性があります。一方、比較的ゆっくりとした上昇、下落トレンドにあるときや、レンジ内を横ばいで動いているときは比較的使いやすい指標になります。また、出来高が株価に先行するところをうまく利用できればより真価が発揮できます。

okasan_online at 19:24コメント(0) 

2010年07月30日

今回は不規則時系列系の「新値足」について解説します。「新値足」は時間を考慮に入れないトレンド追随型に分類されるテクニカル指標です。「由来」と「概要」に関しては以前ご紹介した「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。

一般的な株価チャートは縦軸に株価、横軸に時間をとります。従って、時間の経過とともに足が書き込まれていくことになります。つまり、日足なら1日1本、5分足なら1時間で12本ということになります。これに対して「新値足」は時間という概念がありません。株価の値幅だけに注目しています。同じような考え方に「P&F」がありますが、「P&F」は後日解説します。
一番の特徴は線の本数が少ないことです。例えば、日経平均の過去1年間の新値3本足は日足で約100本ですが、通常のロウソク足(日足)では250本ほどになります。新値10本足なら約40本にしかなりません。

<新値3本足>
shinne3

「新値3本足」の作り方は、以下の通りです。
(1)終値が前日比で上昇しているうちは行を変えて陽線を足していく
(2)終値が3本前の陽線を下回ったときに行を変えて陰線を描く
(3)終値が前日比で下落しているうちは行を変えて陰線を足していく
(4)終値が3本前の陰線を上回ったときに行を変えて陽線を描く
(5)(1)に戻る

このルールでチャートを描いていくと陽線や陰線が連続することになります。株価が上昇を続ければ陽線が何本も続き、株価が下落し続ければ陰線が何本も続きます。つまり、この陽線、陰線の連続が株価のトレンドを示しているのです。そして、陰線から陽線、陽線から陰線へ変わるときが大きな転換時期であるのです。

岡三ネットトレーダーでは転換ポイント数(パラメータ)を1から10まで自由に変更することができます。「新値足」はトレンドと転換点の考え方がポイントです。パラメータが小さい場合はダマシが多くなり、パラメータが大きい場合は転換点がほとんどないといった状態になってしまいます。

<新値5本足>
shinne5

<新値10本足>
shinne10

例えば、日経平均の過去1年間の「新値3本足」でみると2010年7月30日現在では陽線1本となり現在は反転している状態ですが、「新値5本足」や「新値10本足」ではまだ下降トレンドの最中だと思われます。ポイントは日経平均が9191円を下回るかどうかです。もし、下回れば下げトレンド継続となり、さらに調整局面が続く可能性が強くなります。9191円を下回らなければ、底打ち反転の可能性が出てくることになり、この水準は非常に重要な水準ということができます。このように「新値足」は株価の大きなトレンドと転換点をつかむのに有効なテクニカル指標です。



okasan_online at 22:02コメント(0) 

2010年07月28日

今回は相対チャートについて紹介したいと思います。
相対チャートは選択した銘柄と最大4銘柄(合計5銘柄で銘柄以外に指標や為替も選択可能)の比較が簡単にできます。

Sotai0

比較する期間は日足で1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年となっており、スタート時点を0としてその後の相対的な動きを示しています。期間を変更することによってスタートの時期が変わりますのでグラフ形状も変化します。

Sotai0-1

使い方はまず2銘柄のアービトラージに有効です。例えば、業容や業績が似ているライバル企業をピックアップして相対チャートで分析をすることができます。期間を変更して株価の動きに大きな差異がある場合、割高な銘柄を売って、割安な銘柄を買います。その後その差異が縮小してきたら反対売買をすることによって利益を出すことが可能になります。

Sotai1

このアービトラージ戦略は2銘柄間の株価の動きのみを考えていることから、相場全体がどのような動きになっても、その差異さえ縮小すれば利益を上げられることが特徴です。アービトラージのポイントはどのように同じ2銘柄を選び出すのか、そして何をもって割安割高を判断するのかが重要です。売り買いする金額は双方とも同じ程度にする必要があります。

もう一つの使い方は日経平均やTOPIXなどの指数との比較です。特に、指数採用銘柄の中で日経平均やTOPIXなどに連動する銘柄との相対比較をするとその個別銘柄の割安割高が分かりやすくなります。例えば、TOPIXに連動しやすい金融株がTOPIXに対してどのような動きをしているかをみれば今後の投資戦略が見えてくるかもしれません。また、リート関連株とリート指数の動きなども参考になると思います。さまざまな個別銘柄と指標を比較することによって新たな投資分析ができます。

Sotai2

日経平均との比較やある個別銘柄との連動性を相対チャートでみる場合、「チャート1」に個別銘柄や指標を固定しておいて、株価ボードに登録した銘柄をカーソルで選択すれば、順次相対チャートをみることができて便利です。

okasan_online at 18:38コメント(0) 

2010年07月27日

それでは「ロウソク足」の描画ツールとオプションについてです。標準画面の右端に描画ツールがあります。選択できるツールはライン、四角、楕円、定間隔ライン、定間隔アーク、定間隔ファン、フィボナッチライン、マーク(顔)の7種類を使って描画可能です。また、右クリック→描画ツールで選択して描画することも可能となっています。ライン等を消す場合は一つ前を消すには矢印の戻るマーク、全消去の場合は消しゴムマークで対応可能です。

ChartBMenu

ただ、描画できる領域は通常の株価が表示される場所のみであり、オシレータなどが表示されるグラフ領域への書き込みはできません。

ChartByouga

オプションについては、前日終値ライン、ニュース、信用残高、データウインドウ、現値のON-OFFが可能です。チャートの左下のアイコンか、右クリックメニューで選択することができます。

ChartOPMenu

特にニュースはNマークにカーソルを合せるとその見出しが、クリックすればその詳細が表示されます。

ChartOPNews

さらに、株価メモリの対数表示と逆転表示が可能です。対数表示は株価が大きく変化した場合に変化率を見るうえで重宝します。

ChartOPLog

また、逆転表示は自分の投資判断に買いバイアスが無いかどうかのチェックに有効だと思います。

ChartOPgyaku

過去の記事「逆転の発想」にはこの逆転表示について解説しています。 



okasan_online at 18:55コメント(0) 

2010年07月26日

それでは「ロウソク足」についてです。以下の画面が「ロウソク足」の標準画面です。ロウソク足としては「陽線」を赤で、「陰線」を緑で描画されています。また、必要な箇所に高値と安値の価格が自動的に表示されます。

ChartORG

それでは、各種チャート指標を追加してみましょう。メニューの「ロウソク足」の下にある移動平均線から出来高移動平均線までの7種類は標準ロウソク足のチャートに、MACDからVMAOまでの13種類は標準ロウソク足の下に順次別チャートとして追加されていきます。

ChartMenu

以下のグラフは最初の7種類をすべて表示させたチャートです。7種類全部を表示していますので非常に分かりにくいですが、この7種類は同じチャート上に追加で表示されることがわかります。

ChartAll

次に、残りの13種類をチャックすると順番に下の段に別チャートが追加されていきます。13個のチャートすべて表示されるのですが、1度には無理なのでWindowで見たい部分をスライドさせることになります。

ChartAll2

基本的には、最初の7種類から1つか2つくらい、後の13種類から2つくらいを選択する方が見やすいと思います。

以下の例は、一目均衡表とストキャスティクス、RSIを表示したグラフです。このように、トレンド系を一つ、オシレーター系を2つくらいが投資分析としては見やすさと情報のバランスが良いと思います。

ChartPB

また、これまでも解説していますが、各種チャート指標はパラメータと売買サインの変更が可能となっています。パラメータはあまり標準値を変更しないほうが良い場合が多いとは思いますが、最適なパラメータを探す場合や理論的に変更したほうが良い場合に重宝します。さらに、パラメータを変更することによって、チャート指標がリアルで変わるので、その様子を見るとチャート分析の数字が絶対的ではない(パラメータによってどのようにも変わりえる)ことが分かります。このことから、チャート指標によるエントリーも基本的に確率であり、絶対ではないことが理解できるかもしれません。

また、売買サインについても、有効といわれている方式を選択可能です。このサインについてもパラメータを変更することによって売買サインが大きく変わります。このようにパラメータを変更することによって、チャート指標や売買サインが大きく変化することがリアルタイムにビジュアルで分かるところが、岡三ネットトレーダーの特徴となっています。

次回は「ロウソク足」の描画ツールとオプションについて解説します。



okasan_online at 19:07コメント(0) 

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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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