岡三ネットトレーダー チャート

2010年12月20日

今回のバージョンアップで追加された機能を紹介しておきます。

(1)チャートの印刷機能(分析チャート)

単純に、分析チャートの画像を印刷することができます。これまでは、別のソフトにコピーしてからしか印刷できなかったのですが、これが直接印刷することができます。用紙を横に設定すれば、A4用紙に収まるきれいなチャートが印刷できます。ただ、カラーデザインをブラックにしている方は背景が黒ですので、印刷にはお気をつけください。印刷する場合はシルバーなどが適切だと思います。

(2)回帰トレンドラインの描画機能(分析チャート)

今回、新たに加わった追加機能です。図形描画ツールで回帰トレンドラインを表示することができます。回帰トレンドラインは中心線に回帰直線、±標準誤差、±標準誤差×2、計5本のラインが描画されます。

NK225-kaiki


日経平均株価のチャートで、9月1日の底値8796円から本日12月20日の10216円を計測期間として回帰トレンドラインを描画してみました。これを見ると、今回の上昇トレンドはほぼ回帰線の幅にきっちり収まっており、本日の下げもまだ上昇トレンド内の動きであることが分かります。

先週末に紹介したつもりの記事が掲載されていなかったため、本日朝に急遽更新しています。こちらも、ご覧いただければ幸いです。

http://blog-traders.okasan-online.co.jp/archives/51727621.html



okasan_online at 19:41コメント(0) 

2010年10月06日


今回は出来高系のOBV(オン・バランス・ボリューム)について解説します。このテクニカル分析は、出来高を指数化し、その方向性に着目して売買のタイミング計算する分析方法です。「由来」と「概要」に関してはこれまで何度か紹介した「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。

オン・バランスというのは「差し引く」という意味であり、OBVとは差し引き計算による出来高を表します。

指標の作り方は、まず出来高を株価上昇日の出来高と株価下落日の出来高に分けるところから始まります。株価上昇日の出来高は、すべて買いによるものと考え、株価下落日の出来高はすべて売り方によってもたらされたものと考えます。そして、スタート日の出来高ゼロからスタートし、当日終値が前日終値より高い場合は前日OBVに当日の出来高を加算し、当日終値が前日終値より低い場合は前日OBVから当日の出来高を減算していきます。

OBV-1

つまり、スタート後の高い場合と低い場合の出来高が同じであれば、この指標はゼロに戻ります。ただ、出来高は時期によって大きく変動するので、ある範囲内にOBV指標が収まるかどうかは分りません。このため、単純にいくらで「買い」、いくらで「売り」ということはいえないことが、一般的なテクニカル分析との違いだと思います。
そうはいっても、OBVが上昇傾向にある場合には買い相場、OBVが下降傾向にある場合には売り相場と分析するのが一般的です。OBVと株価の動きを並べるとトレンドと山谷のポイントは一致しているのですが、そこは事後的にしか分らない部分であり、株価とOBVの両方を総合的に見て判断する必要があるかもしれません。

売買のタイミングとしては、

(1)OBVが上昇傾向のときは買いサイン
(2)OBVが下降傾向のときは売りサイン

と分析するようです。

出来高は株価に先行して動く性質があるといわれているので、このことを中心に考えた方が良いと思われます。つまり、

(1)上昇トレンド時、OBVが上昇傾向にある時は、上昇トレンド継続の可能性が大きい
(2)上昇トレンド時、OBVが下降傾向あるいは横ばいになった時は、上昇トレンドの終わりの可能性あり
(3)下降トレンド時、OBVが下降傾向にある時は、下降トレンド継続の可能性が大きい
(4)下降トレンド時、OBVが上昇傾向あるいは横ばいになった時は、下降トレンドの終わりの可能性あり

と考えます。

短期のデイトレードに使えないことはないのですが、やはり中長期的投資でトレンドを使った売買を行う場合に威力を発揮するといわれています。デイトレードでは日足などで見て現状のトレンドを確認し、当面のデイトレードにおいて買い優勢か、売り優勢化を判断して投資戦略を考える方法があると思います。


okasan_online at 19:00コメント(0) 

2010年08月27日

今回はオシレータ系のCCIについて解説します。CCIは(Commodity Channel Index)商品チャンネル指数の頭文字を並べたものです。名前のように商品取引で使われ始めたといわれていますが、現在は株式や為替、債券の分析にも広く使われています。オシレーター系のテクニカル指標となります。「由来」と「概要」に関してはこれまで通り「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。
CCIの考え方の基本は、商品(株や為替などを含む)の値動きには一定のサイクルがあるということです。一般的に相場には一定の周期があるといわれています。特に、商品の場合は季節的な循環変動が見られるという指摘がよく聞かれます。もちろん、完全なサイクルが成立しているわけではありませんが、上下動のサイクルが相場で観察されることはよくあります。CCIはこのようなサイクルを前提として商品価格や株価の売られすぎや買われすぎを判断するテクニカル指標の一つです。

CCI-1
 
計算式は「テクニカルチャート解説」に譲りますが、少し分かりやすく解説すると、以前紹介したボリンジャーバンドの1σのラインに対して株価がどのような位置関係にあるかを見方を変えて表示していると考えると良いと思います。実際、ボリンジャーバンドで1σのラインとCCIを上下に表示して対応させてみるとほぼ同じだということが分かります。パラメータを14として、株価がボリンジャーバンドの1σを上抜いたところは、CCIで100%を超えたとほぼ同じです。

CCI-2
 
従って、売り買いの判断はCCIが100%を超えたら「売り」、-100%を下回ったら「買い」となります。ただ、ボリンジャーバンドのときにも解説したように逆張りだけでなく実は順張りでも利用可能です。順張りの場合はCCIが100%を超えたら「買い」、-100%を下回ったら「売り」となります。商品の場合は季節性というサイクルが強いと思われますが、株式の場合はサイクルに加えてトレンドも重要ですので、逆張りが良いか順張りが良いかはその銘柄によっても異なると思います。
 
CCIの場合に重要なことはサイクル(パラメータ)をどのように設定するかということです。これは、個々の株価の動きとCCIのパラメータを変化させてみて見つけることになります。株価の場合はサイクルが通用しない場合もありますので、他のテクニカル指標との併用が必要だと思われます。また、ボリンジャーバンドのサブ的な使い方も威力を発揮すると思います。


okasan_online at 23:59コメント(0) 

2010年08月18日

今回はオシレータ系のカイ離率とPMAOについて解説します。この二つのテクニカル分析は名前は全く違いますが、ほぼ同じ考え方です。比較する対象が若干異なるだけなので同時に解説しようと思います。「由来」と「概要」に関してはこれまで通り「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。

ポイントは二つの株価データの差を計算して投資に生かすということです。カイ離率は株価と移動平均との差、PMAOは短期移動平均と中期移動平均との差になります。因みにPMAOはPrice Moving Average Oscillatorの略になります。
<カイ離率>
Kai-1
<PMAO>
kai-2

見方としては通常のローソク足の補助としてつかうことになります。カイ離率は株価が移動平均線から離れているとき、移動平均線にいつか戻ろうとすること性質をつかって株式の売買のタイミングを判断する材料とするわけです。また、PMAOも短期移動平均と中期移動平均線の差ですから、いわゆるゴールデンクロスやデッドクロスが一目で分かるグラフとなります。

株価と移動平均との関係は一般的にグランビルの法則となります。グランビルの法則は株価と移動平均との位置関係を移動平均の状態と株価の動きをふまえて売り買いの判断とするものです。基本的に、移動平均線とのカイ離率が拡大すると株価の近くまでもどるのですが、移動平均線が上昇基調のときは株価の近く(カイ離的にはそれほどマイナスとならずに反転する)で再び上昇トレンドに戻り、逆に下降トレンドの場合はそれほどプラスとならないところで反転下落することが多いという性質をつかっています。

kai-3

株価と移動平均線、カイ離率さらにはPMAOを並べると、グランビルの法則やゴールデンクロス、デットクロスが非常に分かりやすくて便利だと思います。



okasan_online at 20:45コメント(0) 

2010年08月13日

今回はオシレータ系の「DMI」について解説します。DMI(Directional Movement Index)は、RSIなどを開発したウェルズ・ワイルダーが開発したテクニカル分析です。同時に表示されるADX(Average Directional Index)と呼ばれたり、日本語では「方向性指標」と呼ばれたりします。 オシレータ系指標のチャートに分類されますがオシレータ系の指標でありながら、株価の方向性(トレンド)とその強弱を数値化するという考えに基づいています。「由来」と「概要」に関しては以前ご紹介した「テクニカルチャート解説」をご覧ください。

DMIはトレンドの「方向性」に着目した指標で、ある一定期間内における値動きの方向性を数値で示します。RSIなどの逆張り系の指標が一方に傾くトレンド相場の時に役に立たない事から、その欠点をカバーする目的で開発されたといわれます。

計算式は「テクニカルチャート解説」を見ていただきたいのですが、基本的には当日と前日の高値と安値の比較から計算しています。

具体的には、上昇力を表す+DI(緑色)と下降力を表す-DI(赤色)を用いて判断します。+DIが-DIを下抜けた場合は売りサインとなります。+DIが-DIを上抜けた場合は買いサインとなります。+DIと-DIの幅がおおきいほど、上昇トレンドの強さが表されています。幅が小さく、膠着状態にあることが読み取れます。

DMI-1

さらに一緒に表示されるADXはトレンドの強さを測る指標です。DMIと合わせて使用するのが一般的です。ADXが上昇しているときは上昇トレンドが継続中で、ADXが下落しているときは下落トレンドが継続中であるといえます。DMIと併用する場合、±DIのクロス後、ADXが下落してきた-DIを上抜いたら買いサインで、ADXが下落してきた+DIを上抜いたら売りサインと、とらえることができます。

DMI-2

指数算出用のパラメータは14が初期設定されていますが、「岡三ネットトレーダー」では自由に変更することができます。スイングトレードなどの短期投資ではパラメータを10にするとADXの振幅が大きくなりますから、変化が分かりやすくなります。また、中長期のトレンドを見る場合は、20や30(最大30まで設定可能)で見てみるのも参考になると思います。また、この指標は日足だけでなく、分足でも十分に活用できますのでお試しください。ただ、問題点はパラメータを短くしてもそれほどエントリーの機会が発生しないことが挙げられます。他のテクニカル指標との組み合わせが必要だと思われます。

okasan_online at 18:37コメント(0) 

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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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