投資情報-投資心理

2010年12月01日

人はさまざまな価値観を持っています。さまざまな価値観あるからこそ、人は集い、関わり、愛し合い、争うのかもしれません。価値観の違いはそれによって大きな価値を生み出す場合もあれば、国と国との大きな戦争になった場合もあります。

もちろん、相場の世界にも価値観は無数に存在します。無数の価値観が存在するからこそ値段が付いている部分もあります。単純に考えただけでも売り手の価値観と買い手の価値観がぶつかり合いマーケットが動いているともいえるのです。

トレーダーはそれぞれ多くの価値観を持っているはずです。そして、その価値観の集合体である群集心理がマーケットを動かすのだと考えられます。よく「相場は美人投票のようなものである」といわれることがありますが、この表現はマーケットを理解するうえで非常に重要な意味が込められています。この美人投票は自分が美人と思う人に投票するのではなく、自分を含めた全員が一番美人だと思う人に投票しなければならないところが肝となるのです。他人の価値観や好みを観察して、一般的に美人と思われる女性に投票しなければならないところが、相場が美人投票であるといわれる理由となります。

初心者トレーダーは「自分」が上昇すると思うときに買うと思いますが、本当のトレーダーは大多数の「他人」が上昇するであろうと考えているときに買うと思われます。つまり、群集が何を考えているかに全神経を集中させているのです。

マーケットで勝ち組に入るには、自分の価値観に価値が無いことを認識し、他人の価値観を理解することが、相場に必要な価値観だと思います。他人の価値観に自分の価値観を合わせることが最も重要なことだと認識する必要があります。

okasan_online at 08:08コメント(0) 

2010年11月19日

以前、「無知の知」について書きましたが、今回は「無欲の欲」について考えてみたいと思います。株式投資をするということは、「儲けたい」、「勝ちたい」、「お金持ちになりたい」などの欲があると思います。

人間には必ず欲があります。食欲、金銭欲を始めとして人間はさまざまな欲があります。逆にいえば、これらの欲を満たすために、人間は生きているといっても過言でないかもしれません。

しかし、一般的にはこれらの欲が満たされることは少ないと思います。従って、ごく一部でも欲が叶ったときに、幸せを感じるのかもしれません。しかし、人間の欲には際限が無いと思われるので、ある欲が叶ったとしても、さらなる欲が出てくる可能性が強いと思います。

株式投資における欲も、なかなか叶わない可能性が高いと思います。なおかつ、欲を持った瞬間、損失が拡大することが多いような気がします。欲を持つことは悪いことではありませんが、欲を持ったために間違った相場観に従ってしまうリスクが大きくなるのではないでしょうか。本当は、出来る限り「無欲の欲」でマーケットと向き合う必要があるような気がします。

どれだけ勝っていても、欲に支配されているトレーダーは長続きするのが難しいと思われます。実際、大負けするトレーダーは欲に支配されていると思われます。本当は、「無欲の欲」、つまりは、勝っても負けても感情を出さずに淡々とトレードをすることが、トレーダーを続ける一つの条件だと思います。

okasan_online at 21:47コメント(0) 

2010年11月17日

トレードする際の理由はなんでしょうか。結果として利益を得ることは非常に重要なことですが、利益を得た=儲かった場合の達成感、高揚感、勝利した場合の名誉などがあるのではないでしょうか。そして、これらの感情がマイナスの要因となって結果として損失が出る場合もあるといわれています。

しかし、トレードの本当の魅力はこれらの勝ち組的な感情ではないのです。本当はトレードには「制約が存在しないこと」が本当に素晴らしいことだと思います。もちろん、資金がなければ投資できない投資対象があるのは事実ですが、それは些細なことだと思います。

重要なことはトレード環境において全ての規則をつくるのは投資家自身であるということです。投資には「買い」と「売り」しかないのですが、何をいつ売買するかによってかなり多くのトレードが存在することになります。先物オプションなどのデリバティブを絡めるとほぼ無限のトレードが存在します。つまり、トレードが自己表現だとすれば、ほとんど制約や限界がないともいえます。

一般的には制約や限界がない=自由は素晴らしいことです。人間はこれまでの歴史のなかで自由を本能的に欲し、自由のために戦いまで起こしてきました。しかし、制約や限界がない環境は、未熟な人には大きなダメージをもたらす可能性もあるのです。ここで重要なポイントは知識ではなく、心理=心の問題だということです。

制約や限界がないということは、素晴らしいことであると同時に厳しいことでもあるのです。つまり、なんでも出来る状況では、一般の人は何をして良いのか分からなくなってしまうのです。トレードは自由です。トレーダーであれば、何をいつ売買しても、だれも文句はいいません。しかし、自由だからこそ、結果が伴わない場合は、自己嫌悪に陥ってしまいます。この状況を脱皮するには、かなり強い精神力が必要であり、この精神力を獲得することは非常に難しいといえます。

自分で精神力が弱いと考えている人は、追い詰めいられてから苦渋の選択をしないように最初からトレードシステムを確立しておけば、ある程度の対応が出来る可能性があります。トレードは、自由だからこそトレードを始める前にトレードシステム作り、トレーダー自らが守れる仕組みが必要だと思います。システムトレードもその解決策の一つかもしれません。

okasan_online at 21:13コメント(0) 

2010年11月15日

トレーダーはマーケットとの関係から自分の恐怖心や心理的苦痛を自己形成する可能性があります。

まず、トレーダーにとって重要なことはチャンスをしっかり認識することであって、恐怖や苦痛を認識することではないと思います。つまり、チャンスに対する集中力を維持するためにも恐怖や苦痛の大元(おおもと)を理解する必要があると思います。

大事なことは、恐怖や苦痛の大元はマーケットにはないということです。マーケットは怖いものでもなければ、マーケットが動くことによって苦痛を生じるものでもありません。マーケットは中立の立場で値動きの情報をただ発信しているだけなのです。つまり、マーケットはすべてのトレーダーに収益のチャンスを与えているだけなのです。

もう少し、具体的にトレーダーの心の動きを考えてみましょう。例えば、これまで数回連続してトレードに失敗(損失を出すということ)しているとします。この状況下、自分が用いている指標において投資のチャンスが訪れたことを示しているとします。しかし、これまで連続で損失を出している場合、トレーダーは怖気づいて、今回のチャンスでトレードすることが出来なくなってしまうのです。つまり、恐怖や苦痛によって正しい投資行動を取ることが出来なくなり、そのトレードシグナルが本物なのか疑問を抱き始めるのです。

この結果、今回のトレードはうまくいかないだろう、という言い訳になる情報しか耳にとどかなくなり、積極的に言い訳となる情報のみを集め始めるのです。そして、結果として何もしないという選択をしてしまうのです。そのときの言い訳は「あまりに危険だったので、今回はマーケットの動きに対して、エントリーすることをやめました」ということになります。

一方で、もし同じ動きが3連勝後だった場合、トレーダーは躊躇せずにエントリーする可能性が高いと思います。そして、どちらの場合も、マーケットは同じシグナルを発しているだけなのであり、その結果は確率で決まっているのです。つまり、マーケットの情報はプラスでもマイナスでもなく、チャンスに対して行動するかどうかは自分の心の問題だということを理解する必要があるのではないでしょうか。

okasan_online at 19:27コメント(0) 

2010年11月11日

世界のすべての人間は二つのグループに分けられるそうです。一つのグループは自ら考えて働く人たちであり、もう一つのグループは他人に頼って指示を待つ人たちです。

働く人は自ら決めて行動する人であり、頼る人は欲しいものを人に取ってきてもらいたがるようです。

一般的に働く人は一握りであり、頼る人が大部分なのです。もちろん、働く人だけでは社会が回らなくなる可能性があります。働く人がすべて共通の意識と信念を持って動けば問題はないのですが、やはり全ての人が共通の意識と信念を持つことはかなり難しいことです。働く人のみでは。個々の信念がぶつかり合ってバラバラになってしまいうまくいかない場合も多いようです。従って、働く人が考え、決定し、仕事のマニュアルをつくり、頼る人たちを導く方が社会的にはうまくいく場合が多いようです。

それでは、トレーダーが頼る人だった場合はどうでしょうか。頼る人は人の意見を聞いたり、業界紙を読んだりして楽をして儲ける方法を探そうとします。トレードの仕組みや手法、さらには投資に対する考え方など、本当に利益を得る方法を本気で学ぼうとはしないようです。つまり、濡れ手に粟をつかもうとしているのです。

一方、トレーダーが働く人であった場合はどうでしょうか。というより、トレーダーは働く人でなくてはなりません。働く人は何かを成し遂げようと必死になっており、勉強し、研究し、実践し、努力し続けることによって知識と判断力を身につけることが最も重要なことだと考えています。これが出来なければ、実際はトレーダーを続けることは出来ないと思います。

働く人がこのように信念をもって、努力し続けていける大きな要因は、その目標を達成するものが好きだからともいえます。努力し続けることはかなりの無理が伴います。しかし、努力をする対象が好きなものであった場合は、それは苦労というよりは楽しみになるのではないかと思います。

トレーダーは株を好きになり、投資を好きになることで努力を楽しみに変えることができるのです。ぜひ、株や投資を好きになっていただきたいと思います。

ある有名な経営者が「日曜日にサザエさんのアニメを見ると明日からまた楽しい仕事が始まる」と思ってワクワクするようなことを言っていました。「明日からまたいやな仕事が始まる」と憂鬱になる一般人とは全く違う考え方だと思います。

トレーダーなら、月曜日の9時の寄り付きをワクワクして迎えたいものです。

okasan_online at 20:40コメント(0) 

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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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