投資情報-ファンダメンタルズ

2011年06月07日

日経平均株価を含めて相場全体は引き続き調整色を強めており、先行きについても楽観できる状況ではない。外部要因ではNYダウの下落や円高進行など当面調整を続ける可能性もありそうだ。国内要因でも政治混迷が株価の先行き不透明感を強めており、東日本大震災とその後の福島原発の放射能漏れが封じ込められていないことなど、不安材料は目白押しの状態である。

ただ、株価には「値ごろ感」というものがある。株価は需給で成り立っており、ある妥当なレベルまで下がると不思議と買いものが増加し、底打ち反転の動きとなってくることが多い。そして、この「値ごろ感」が出てくる株価水準はPBR1.0倍と言われているのだ。(PBR=株価純資産倍率、企業のファンダメンタルズ面から株価を判断する指標の一つであり、PBRが1.0倍の時、株価は企業の解散価値に等しいとされる)現在の東証1部のPBR(実績)はちょうど1.0倍となっており、マーケット全体の指数はそろそろ「値ごろ感」が出てくる水準にまで低下しつつある。

「岡三ネットトレーダープレミアム」の「ランキング」ではPBRの低い順などのランキングを表示することができるので、これらを活用していただきたい。

TeiPBR

一般的には、ただPBRが低いからといって投資対象となるわけではない。PBRが低いのは単純に株価がマーケットの動きに連動して下がっただけでなく、個別要因で低い場合もあるので注意が必要だ。「岡三ネットトレーダープレミアム」では単純な低PBRランキングだけでなく、市場別や業種別で絞ることが可能であるので、より有効に利用することが可能となっている。
例えば、市場を日経平均採用に限れば、低PBRのなかでもより投資可能な銘柄を発掘することが可能である。以下は日経平均採用銘柄の低PBRランキングである。



コード 銘柄名 PBR (倍) 株価(6/7) 前日比(率)
1 9501 東電力 0.21 214 7(+3.38%)
2 8303 新生銀 0.41 82 -1(-1.20%)
3 3893 日本紙 0.44 1,552 -13(-0.83%)
4 8308 りそなHD 0.45 345 0(0.00%)
5 8354 ふくおか 0.45 305 1(+0.33%)
6 8803 平和不 0.45 164 -1(-0.61%)
7 5901 洋缶 0.46 1,191 -1(-0.08%)
8 8804 東建物 0.46 273 -4(-1.44%)
9 9502 中部電力 0.51 1,153 23(+2.04%)
10 3086 Jフロント 0.52 317 3(+0.96%)
11 3864 三菱紙 0.52 74 -1(-1.33%)
12 6767 ミツミ電 0.52 837 6(+0.72%)
13 2768 双日 0.53 143 2(+1.42%)
14 8606 みずほ証 0.54 177 0(0.00%)
15 6701 NEC 0.55 165 5(+3.13%)
16 8233 高島屋 0.55 497 -1(-0.20%)
17 4041 日本曹 0.56 301 3(+1.01%)
18 7911 凸版印 0.56 591 1(+0.17%)
19 8270 ユニー 0.56 679 -4(-0.59%)
20 8306 三菱UFJ 0.56 358 -1(-0.28%)
21 9412 スカパーJ 0.59 31,100 150(+0.48%)
22 8411 みずほ 0.60 122 1(+0.83%)
23 8252 丸井G 0.61 547 0(0.00%)
24 8253 クレセゾン 0.61 1,196 43(+3.73%)
25 9681 東京ドーム 0.61 157 -1(-0.63%)
26 8316 三井住友 0.62 2,271 2(+0.09%)
27 9503 関西電力 0.62 1,228 26(+2.16%)
28 8309 三住トラスト 0.64 253 -2(-0.78%)
29 5232 住友大阪 0.66 200 0(0.00%)
30 7912 大日印 0.66 871 3(+0.35%)
31 1721 コムシスHD 0.67 751 7(+0.94%)
32 3865 北越紀州 0.67 444 -2(-0.45%)
33 5715 古河機金 0.67 79 2(+2.60%)
34 5803 フジクラ 0.67 335 -3(-0.89%)
35 8601 大和証G 0.67 326 2(+0.62%)
36 4183 三井化学 0.68 261 3(+1.16%)
37 4901 富士フイルム 0.68 2,301 7(+0.31%)
38 7752 リコー 0.68 860 9(+1.06%)
39 9107 川崎船 0.68 261 1(+0.38%)
40 9432 NTT 0.68 3,785 -10(-0.26%)
41 1928 積水ハウス 0.69 762 2(+0.26%)
42 3099 ミツコシイセタン 0.69 708 -3(-0.42%)
43 8332 横浜銀 0.69 378 2(+0.53%)
44 8604 野村 0.69 394 3(+0.77%)
45 8725 MS&AD 0.69 1,825 42(+2.36%)
46 8331 千葉銀 0.70 483 3(+0.63%)
47 7951 ヤマハ 0.71 882 8(+0.92%)
48 9062 日通 0.71 311 -3(-0.96%)
49 9101 郵船 0.71 291 2(+0.69%)
50 1801 大成建 0.72 186 3(+1.64%)

1位の東電力など電力銘柄は今回の大震災の影響から先行きが非常に不透明であることから投資対象としては問題がありそうだ。こうした個別状況を確認するためには、低PBR順に「分析ナビ」などで、株価の動きやレーティング、業績動向などをチェックして投資対象を選別することをお勧めしたい。(稲田)


okasan_online at 16:30コメント(0) 

2011年03月05日

上場企業の約75%は3月が決算期になります。東証統計月報によると、昨年3月の決算会社数は1576社ですから、今年の3月も同じレベルの企業が3月決算を迎えることになると思われます。

Kessan
 
そして決算期といえば、配当株主優待です。
配当は企業が得た利益の一部を株主に還元するために、年に1、2回程度株主に支払われるお金のことであり、株主優待は一般的に自社の商品、施設、また貰って困らない「お米」や「商品券」「ギフトカード」などを配布してくれるものです。両方とも株主にとっては投資をするうえでの楽しみの一つとなります。

そして、3月決算企業の場合、この配当や株主優待を受け取る権利は3月の権利付最終売買日3月28日(月)に株式を保有していれば良いのです。この日に株を保有していれば権利確定日前に売却をしても配当や株主優待をもらうことが可能なのです。

ただ、注意していただきたいのは、配当の支払いだけを考えると、株主の利益には中立です。つまり、基本的に株価は配当落ち日にはその配当分だけ下がるのが原則です。権利落ち日の前は株価に配当予定分の現金が加わっているのですが、権利落ち日以降に株を買った人は、この現金は他の誰かのものになることが決まっているのでその分がちょうど割り引かれます。つまり配当をもらう株主は、配当では得するが、株価の下落で損するので差し引きゼロとなります。ただ、実際は配当落ち日の株価はその日の相場状況によってどのようになるかは分からない部分もあります。ここのところは、注意するべきポイントになると思われます。

配当利回り(配当/株価)のランキングや株主優待の情報などは当社の「岡三ネットトレーダープレミアム」で見ることが可能性ですので、ぜひ投資の参考になさっていただけたらと思います。

さらにもう一つ当社が取り扱っている「くりっく株365」の日経225証拠金取引についても株式同様の配当金受取があります。そして、基本的な考え方は株式の配当と同じですので非常に分かりやすいところがメリットです。

KK365

「くりっく株365」の詳細については当社のWebサイトをご覧いただきたいのですが、日経証拠金取引はデリバティブ商品ですので、売買単位1枚(指数の100倍)を約3万円の証拠金で売買することが可能です。日経平均株価の3月末配当落ち分は80~90円前後であり、売買単位を考慮すると3万円の証拠金で約8000~9000円の配当金が権利確定翌日に手に入ることになります。

もちろん、配当分は株価指数の下落で相殺されるはずなので、投資家にとっては中立要因ではあります。ただ、現物の株価が配当取りの動きでにぎわう可能性があることから、日本株取引をやっておられる投資家も「くりっく株365」を投資対象の一つとして考えていただくと投資のチャンスが増える可能性があります。

当社では、日本株取引以外にも、先物・オプション取引、FX(為替証拠金取引)「岡三オンラインFX(取引所FX「くりっく365」)、岡三アクティブFX(店頭FX)などの投資商品を取り扱っています「くりっく株365」はその中でも、日本株投資を行っておられる投資家に分かりやすいデリバティブ商品となっていますので、純粋な投資はもちろんのこと、ヘッジなどにもうまくご利用いただくと投資の幅が広がる可能性があります。



okasan_online at 09:00コメント(0) 

2010年12月08日

銘柄選定および売り買いのタイミングをはかるうえで、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析をどのように生かすかは重要なポイントです。

銘柄選定に(1)ファンダメンタルズ分析を行った後にテクニカル分析でさらにピックアップする場合と(2)テクニカル分析を行った後にファンダメンタルズ分析でピックアップする場合を考えてみましょう。

(1)ファンダメンタルズ→テクニカル

最初に、ファンダメンタルズ分析で買い銘柄(売り銘柄の場合もあるが、ファンダメンタルズ分析での売り情報は少ない)を探すことになりますが、ニュースや企業業績発表、アナリストレーティング情報で銘柄を選別する場合、株価がすでに動いてしまってから情報を入手することになる場合が多いようです。従って、直近の買い銘柄を選定してからテクニカル分析をしても、割高となり、買い銘柄候補とはならない場合があります。

ファンダメンタルズは短期間ではそれほど変わらないので、ニュースが出た後、すぐに対応するよりも、ある期間経った後にファンダメンタルズが変わらないことを確認した後、テクニカル分析で現状の株価を判断する方が良いかもしれません。

もう一つ、ファンダメンタルズ分析でピックアップした銘柄の流動性が少なく、売り買いが自由にできない場合に問題が発生する可能性もあります。

(2)テクニカル→ファンダメンタルズ

テクニカル分析で買いタイミング(売りタイミングも可能)の銘柄をピックアップして、その後ファンダメンタルズ分析を行う場合の問題点は、ピックアップした銘柄のファンダメンタルズ情報が必ずあるとは限らない点です。テクニカル分析でピックアップしてもファンダメンタルズ情報が古かったり、アナリストのフォローが無かったり、業績の数字程度しか公開情報が無い場合などファンダメンタルズ分析をすることができないこともあります。

また、主力企業などはファンダメンタルズで株価が動くよりはマーケット全般の動きに影響されることが多いと思われます。

さらに、アナリストレーティングなどはネガティブなレーティングを付けることは少なく、テクニカル分析でピックアップしてもファンダメンタルズ分析はあまり役に立たない可能性があります。

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析を使った場合の問題点などを挙げてきましたが、もし両方の分析手法が融合できた場合の株価パフォーマンスはかなり良くなる可能性が高いと思われますので、うまく活用してください。

岡三レーティング情報などから銘柄をピックアップして、さらに「岡三ネットトレーダープレミアム」の「チャート分析」と「企業分析ナビ」でタイミングをはかる方法は銘柄選定において非常に効率的だと思われます。


当社のWebサイトのログイン後限定ですが、岡三証券の企業調査部の森田アナリスト(ゲーム関連ではトップアナリスト)のWebセミナーを本日より見ることが出来ます。

解説している銘柄は(7974)任天堂です。

ぜひ、ご覧いただきたいと思います。

Webセミナーのお知らせ
http://www.okasan-online.co.jp/tradeinfo/webseminar/2010/2010-12-08/

ログインはコチラ
https://j-trading.okasan-online.co.jp/web/



okasan_online at 20:00コメント(0) 

2010年11月05日

一般的に「ボロ株」といわれる銘柄群があり、「優良株」とは両極端な銘柄群です。これまで解説してきたように、株式投資の本質はファンダメンタルズであり、企業の成長期待が中長期的な株価の水準を変える可能性が最も高い要素だと思います。アナリストはこのファンダメンタルズによって個別銘柄の業績や成長性を分析し、それによって株価予測をする専門家であると思います。従って、「優良株」の投資判断にはファンダメンタルズ分析が不可欠な要素になると考えられます。

一方、「ボロ株」はファンダメンタルズ分析をする必要もないほど業績悪化している銘柄や将来性のない銘柄のことを指します。業績は芳しくなく、銘柄によっては債務超過に陥っているものもあるくらいです。従って、株価は非常に低位にある場合が多いことから、数万円もしくは数千円単位で売買が可能であり、変動率も非常に高いものとなってる場合が多いようです。例えば、一般的な額面で100円以下の銘柄は「ボロ株」の可能性が高いと思われますが、1円の変動は1%に相当してしまうのです。簡単に乱高下する場合も多く、20%位の変動は日常茶飯事となっている場合もあります。

もちろん、うまくその変動に乗ることができれば利益を上げることができるかもしれませんが、中長期投資ではあまりお勧めできません。デイトレードなら投資できる可能性もありますが、かなり高いリスクを内包していることを肝に銘じるべきだと思います。経験上、何度も企業が倒産する場面を見てきましたが、「ボロ株」はこの可能性が非常に高い投資だと思います。

通常、株式投資においてリスクを減らす意味からもロスカットが重要です。しかし、このロスカットは通常の価格形成がなされている場合のみ可能であることを認識しておく必要があります。株価が需給で決まる以上、売りと買いの株数が大きく違えば売買が成立せずロスカットは不可能となってしまいます。一たび倒産すれば、株価が付かないことは火を見るよりも明らかです。

株式投資はギャンブルではないと思います。確率で考える必要はありますが、一攫千金を夢見ての投資はかなり危険があると思われます。投資家自身の品位のためにも、あまり「ボロ株」にこだわることは得策ではないと思います。東証だけでも2000銘柄以上が上場しているのですから、もっと良い銘柄を探す努力をするべきです。

okasan_online at 20:37コメント(0) 

2010年10月20日

株価は最終的にはファンダメンタルズに大きく影響を受けます。本当に成長し、その会社の規模が変わるほどの変化を株価は長期で織り込んでいきます。よく説明に出てくるのですが、数十年前の小型ハイテク株で今は大企業になっている企業や小さな洋服店からスタートして今では押しも押されぬカジュアル衣料会社となっている企業もあります。

しかし、短期的な株価はファンダメンタルズだけでなく、その時のマーケット状況や需給に大きく左右されて日々上下します。その企業のファンダメンタルズが変化していないのに毎日株価に値が付き、そして上下するのは、短期的な株価がファンダメンタルズに影響されないことを意味していると思います。

ただ、ファンダメンタルズのなかで業績予想や業績結果の発表は短期的な株価に大きく影響する場合があります。特に、株価は将来の見込みに対して大きく変動します。例えば、業績予想が減益から増益に大きく変化したとします。このときに株価は大きく上昇する可能性が大きくなります。これまで、業績があまり良くないとの前提で評価されていた株価が増益に転換するといった変化率に株価は大きく反応する可能性が強いのです。さらに、この増益傾向がここ数年にわたって続く可能性があるのなら、株価の上昇はかなり長期にわたって続くことになります。
このとき重要なポイントは変化率です。特に、小型銘柄の業績変化は通常でも大きくなるのですが、これが減益から増益への転換となると大きな変化となります。

来週から、今期中間決算の発表が本格的にスタートします。株価にとって業績=ファンダメンタルズの重要性とその後の変化を知るうえで重要なビッグイベントです。もちろん、ファンダメンタルズを精査し、中長期投資するうえで重要な決算発表ですが、短期的な動きが期待できることから、「岡三ネットトレーダー」の「決算発表」でチェックしてください。

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ただ、このときは、業績=ファンダメンタルズを時間をかけて精査するのではなく、決算発表が出るタイミングで短期的な株価の流れをウォッチし、その流れに素直にのるといった戦略になります。また、発表当日の引け後に決算発表が行われる場合は、翌日の寄り付きで株価が大きく反応する場合もあります。この場合は夜間にある程度評価が出てくる場合もありますので、その評価を参考にして、翌日の戦略を考えることができると思います。そのために、「岡三ネットトレーダー」の「企業分析ナビ」など
もご活用ください。

okasan_online at 19:26コメント(0) 

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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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