投資情報-総合

2010年12月10日

最近の株式市場は過剰流流動性相場への期待が高まっているとの見方があります。この過剰流動性相場は金融相場、金余り相場ともいわれ、不景気の株高を説明するうえで最も良く使われている説明です。

一般的に景気が悪くなると政府(ここでは日銀も含む)は金利を下げるなどして市中にお金を増やすことによって景気回復を狙うことになります。そこで、お金の量が多くなると必要以上のお金は余剰資金となります。この余剰資金は市中の金利は安いので、ある程度リスクを取らなければいけないお金も増えてくるはずです。そこで、市中にリスクをある程度許容できるお金は、株式などのリスク金融資産に流れることになります。

このため、まだ景気は良くないのに株式が買われる不景気の株高という現象がおきることになるのです。このようにお金が株式市場に流れやすい環境にあること、さらにはそれによって株価が上昇する局面を金融相場とか過剰流動性相場というわけです。

今現状は、米国がこのような状況下にあり、NYダウが上昇していると考えられます。日本の場合はかなりの長期間にわたって低金利(実際はゼロ金利)ですので、それほど急激に金余りがおきているわけではないと思いますが、NYダウなどとの比較感からようやく日経平均株価で1万円まで戻ってきた状況です。

もし、今後も過剰流動性相場による上昇トレンドが続くとすると、何がおきるのでしょうか。実は、プロの運用担当者は、投資資金を寝かせておくわけにはいきません。どこかに投資しなければならないのです。ましてや、株価が上昇してくれば、さらにお金が集まってくることになり、さらに増加した運用資金を投資せざる負えない状況になるのです。

一般的に、過剰流動性相場の後は業績相場に移行するといわれています。つまり、過剰流動性相場ではマーケット自体が上昇するわけですから、個別銘柄の業績(不景気なので業績はあまり良くない場合が多い)を見るというよりは、主力株の循環物色的な動きが主体となります。また、ある業種やある銘柄が買われることによって、他の銘柄が相対的に割安となるため、全体的な底上げにもつながることになります。業績相場では、マーケットの指数自体はそれほど上昇しないかもしれませんが、個別銘柄で将来の業績を含めた上昇期待が銘柄選別の要因となるようです。

とにかく、過剰流動性相場となると、主力株主体に大きく上昇する局面が過去見られました。例えば、2005年に大きく上昇(私が個人投資家を始めたとき)したときも不動産株などが急上昇した記憶があります。今は、このような上昇相場へのスタート段階との認識もできるのではないでしょうか?

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okasan_online at 20:53コメント(0) 

2010年12月09日

スポーツなどの勝負ごとには基本的に試合時間というルールがあります。つまり、試合時間という決められた時間枠で勝敗が決まるのです。試合時間外に何をしても、その勝敗には全く関係がありません。

一方、トレーダーの投資に試合時間というルールは外からは決められていません。もちろん、株式投資なら売買をする時間が決められているので、実際は市場が開いている時間しか取引はできませんが、最近は夕場や24時間取引可能な投資商品もでてきています。ただ、ここでいう試合時間とは、トレーダーがエントリーしてからエグジットするまでの時間のことを指します。もう少し具体的には、デイトレードなのか、スイングトレードなのか、中長期投資なのか、であり、デイトレードなら何があっても当日中にエントリーしてエグジットすることを意味します。

株式投資は利益を得るために行うのですから、本来保有期間を定めていない場合、損失を確定するのが嫌で先送りすることがよくあります。しかし、資金に余裕があればエグジットすべきときに、エグジットせずに保有してしまう場合があるのではないでしょうか。その後、買い値までの戻れば良いのですが、逆に損失が拡大してしまう可能性もあるのです。すべてに勝とうとしてルールを変えてしまうのは、お勧めできません。

トレードは非常に自由度があるため、自分でルールを決めた後、ルールを破ったとしても誰も文句はいいません。しかし、誰も文句をいわれないからといって何度もルールを変更していたら勝負の結果も分からなくなります。勝負は勝ったか負けたかも重要ですが、それ以上にどうして負けたのかを分析し、その後の勝負にその分析結果を生かすことがもっと重要なのです。

そうした意味では、負けたくないために、勝負の結果を出すことを延期すること、また途中からルールを変えてしまうことは、結局勝敗後の分析することができず、トレーダー自身の進歩もなくなってしまうことになります。
自由だからこそ、ルールが必要です。そして、ルールを作ったら必ず守りましょう。もともとデイトレードなどの短期戦略だったポジションを長期戦略に変えるトレーダーが非常に多いと聞きます。トレードという勝負には延長線は無いと肝に銘じておきたいものです。

okasan_online at 20:30コメント(0) 

2010年12月03日

株式投資をしたとき、株価は自分の買い値に対して、上昇したか、下落したか、しかないのですから、勝率は50%となります。

本当でしょうか?

株価が上がるか、下がるかでしかないので確率は1/2、つまり50%ということになります。しかし、ロスカットを入れる場合、その確率は50%よりかなり落ちるのではないかと思います。

エントリーからエグジットまでを一つの投資期間と考えてみたいと思います。単純化するために、1000円の株価を買い、1100円で売ったとすれば、100円分が利益となります。しかし、この利益は買いから売りまでの株価の動きを全く考慮していません。期間が長ければ、1000円の株価が500円となり、その後1100まで戻ることは十分考えられます。もちろん、スイングトレードやデイトレードなど期間が短い場合は1000円が500円になることは無い(1日の値幅制限がある)のですが、その場合はロスカット幅が小さくなるはずです。つまり、結果として利益が出る場合でも、ロスカットを入れると勝率はかなり落ちると思われます。

さらに、株価は上がるか下がるかですが、一般的にはトレンドを持つ場合が多いと思います。もし、現物取引に限定した場合、下がるトレンドが続いている場合は利益を得ることはかなり難しくなります。信用取引で「売り」も「買い」も出来る場合でなくては、こちらも確率は50%を割ってしまうことになります。

つまり、株式投資は売りか買いか、株価は上がるか下がるか、なので勝率が50%だと思うことには無理があるようです。特に、ロスカットを入れる場合、浅めのロスカットにするとかなりの確率でロスカットに引っ掛かってしまい、勝率は極端に落ちてしまう可能性があります。一方で、ロスカットを入れない株式投資は危険すぎます。結果的に勝率は1/2よりも低い可能性が高いのですから、利益が出るときに大きく利益を取りにいく必要があるのです。「損は切って、利は伸ばせ」なのかもしれません。

よく、勝率80%の投資法などというものがありますが、信用するのはかなり危険だと思われます。勝率を追い求めるのではなく、トータルの収益が最も重要なのではないでしょうか。

okasan_online at 20:15コメント(0) 

2010年12月02日

本日は、

(4)ファンダメンタルズ分析に最適「企業分析ナビ」

です。

以下は過去の「企業分析ナビ」の解説記事です。

http://blog-traders.okasan-online.co.jp/archives/51642882.html

http://blog-traders.okasan-online.co.jp/archives/51643695.html

http://blog-traders.okasan-online.co.jp/archives/51663258.html

ご注意:現在ロイターレーティング「本日の変更銘柄」は提供をしていません。

企業分析ナビはファンダメンタルズ重視の方には最適の情報が満載です。過去にも3度ほど当ブログで解説していますが、今回「岡三ネットトレーダープレミアム」が期間限定ながら来年の3月まで無料(正確には150日間の無料権付与)となったこともあり、大いに活用してください。もちろん、「企業分析ナビ」だけなら、「岡三ネットトレーダーWEB」でも見ることができます。こちらもご利用ください。

今、株式市場は日経平均株価でようやく1万円を回復し、さらなる上昇トレンドを描いています。今は、過剰流動性相場(金融相場ともいう)への期待が強いわけですが、過剰流動性相場の後は、業績相場となるのが一般的です。この業績相場はもちろんファンダメンタルズ重視の相場となるはずです。

金融相場後の業績相場を見据えて、今から「企業分析ナビ」の活用をご検討ください。特に、ロイターコンセンサスレーティングやコンセンサス業績予想、さらには同業種直近コンセンサス予想比較などは、自分の注目銘柄のファンダメンタルズ分析や同業他社比較、二番手銘柄探しなどにも非常に有効です。

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okasan_online at 20:30コメント(0) 

2010年11月26日

この度新規で追加した62ファンドのなかから、プレスリリースで紹介した順番に紹介していきます。

この「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」は債券利回りと為替プレミアム(選択した通貨と米ドルとの金利差による受取り(コストになる場合もあります))の二つのリターンが期待できる商品です。

まず、債券利回りですが、これは米国建てのハイ・イールド債券に投資します。ハイ・イールド債券とは利回りが高い代わりに信用リスクが低い債券のことをいいます。もちろんリスクはありますが、高利回りです。米国の経済がこれから大きく悪化しないという前提であれば、ある程度の利回りが期待できます。この利回りは11月19日の販売用資料では7.7%の米国ハイ・イールド債の利回りを前提としてシミュレーションしています。

通常、外国債券投資を行う場合は、その投資国の通貨の変動リスクを負うことになります。例えば、米国ハイ・イールド債券投資では、為替(円ドル)のリスクを負うことになります。この場合、為替(ドル円)が円高になれば基準価格が下がり、円安になれば基準価格が上昇することになります。

今回の「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」ではこの米国ハイ・イールド債券をさまざまな通貨でヘッジすることができます。そして、そのヘッジ通貨に応じて、先ほどの為替プレミアムが期待できる場合があるです。

例えば、円コースを選んだ場合、今後為替(ドル円)がどちらに変動しても米国ハイ・イールド債の利回りは確保できることになります(もちろん信用リスクとヘッジコストがあります。またヘッジは完全ではありません)。さらに、これを日本よりも金利の高い豪ドルやブラジル・レアル、インドネシア・ルピア、資源国通貨バスケット(豪ドル、ブラジルレアル、南アフリカ・ランド3分の1ずつ)でヘッジすれば、その通貨を買った場合と同じ効果が期待できます。つまり、ブラジル・レアルでヘッジすれば、11月19日の販売用資料によるシミュレーションでは米国ハイ・イールド債の利回り7.7%にブラジル・レアルと円の金利差による為替ヘッジプレミアム7.8%を合計した15.4%が期待できることになっています。この場合、円安ブラジル・レアル高となれば基準価格は上昇、円高ブラジル安となれば基準価格が下落することになります。

今後、米国経済が大きく悪化せず、各国通貨に対して世界的な円高傾向から円安傾向に向かうということが想定できるなら、「米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)」は投資妙味のある投資信託といえます。因みに選択する通貨は、通貨変動によるリスクを軽減するなら円、為替ヘッジプレミアムを期待するなら、豪ドル、ブラジル・レアル、資源国通貨バスケットなどがあります。

目論見書はもちろん、以下の補足資料も参考になりますのでぜひ!

米国ハイ・イールド債オープン(通貨選択型)補足資料
http://www.okasan-online.co.jp/mail/oom/BHI101119.pdf



okasan_online at 19:14コメント(0) 

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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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