損失回避

2010年10月15日

多くの人たちにとって、損したために失ったものは、得したために得たものよりも大きいと言われます。このことを損失回避と言うそうです。つまり、1万円を失くした失望感を埋めるためには1万円以上、一般的には2万円以上は得をしないとその失望感に匹敵する満足感は得られないということです。

この損失回避という行動パターンは投資家にとっても非常に重要な考え方になります。

ある投資家がA社とB社の株を保有していたとします。A社は10%上昇していて、B社は10%下落していたとしましょう。このとき、有望なC社を投資対象に加えたいとします。ただ、資金には限りがあるので、その投資家はA社かB社のどちらかを売る必要があります。さて、あなたがこのような状況に遭遇した場合はどのように対応するでしょうか?

まず、冷静に考えてみましょう。これまでの情報ではA社とB社の将来性については分かりません。ただ、A社の株価は上昇しており、B社の株価は下落している事実は確かです。買い時期を同じとした場合、A社の株価はプラス評価され、B社の株価はマイナス評価されているのです。このことからだけでは分かりませんが、株価の結果としてはA社の評価の方が上となります。つまり、B社を売って、C社を買うのが現状では最良の選択となるはずです。

しかし、一般的な投資家は逆の行動をとる方が多いのです。A社は儲かっており、B社は損をしているのです。損失回避の行動パターンからは、少しでも儲かっているA社を売ってC社を買うのです。投資家は損をしているとリスクのとらえ方が変わってしまうようです。つまり、確実に損することを嫌がってリスクを負うことを避けようとするのです。結局、B社を売ることができなくなり、結果的に塩漬け銘柄ができてしまいます。B社の株を売るのは自分がその損失に耐えられなくなり、自暴自棄になってしまって売ることになります。その後、株式市場から撤退を余儀なくされる投資家が多いようです。

このようにならないためには、人間の考え方の根底に損失回避の考え方があることを認識し、その考え方にとらわれないように意識し、行動する必要があります。

「もし選択に迷ったら、自分にとってやりにくい方を選択した方が正解となる確率が高い」ということを肝に銘じておきましょう。

okasan_online at 19:30コメント(0) 
投資情報-投資心理 

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