テクニカル分析-OBV(オン・バランス・ボリューム)

2010年10月06日


今回は出来高系のOBV(オン・バランス・ボリューム)について解説します。このテクニカル分析は、出来高を指数化し、その方向性に着目して売買のタイミング計算する分析方法です。「由来」と「概要」に関してはこれまで何度か紹介した「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。

オン・バランスというのは「差し引く」という意味であり、OBVとは差し引き計算による出来高を表します。

指標の作り方は、まず出来高を株価上昇日の出来高と株価下落日の出来高に分けるところから始まります。株価上昇日の出来高は、すべて買いによるものと考え、株価下落日の出来高はすべて売り方によってもたらされたものと考えます。そして、スタート日の出来高ゼロからスタートし、当日終値が前日終値より高い場合は前日OBVに当日の出来高を加算し、当日終値が前日終値より低い場合は前日OBVから当日の出来高を減算していきます。

OBV-1

つまり、スタート後の高い場合と低い場合の出来高が同じであれば、この指標はゼロに戻ります。ただ、出来高は時期によって大きく変動するので、ある範囲内にOBV指標が収まるかどうかは分りません。このため、単純にいくらで「買い」、いくらで「売り」ということはいえないことが、一般的なテクニカル分析との違いだと思います。
そうはいっても、OBVが上昇傾向にある場合には買い相場、OBVが下降傾向にある場合には売り相場と分析するのが一般的です。OBVと株価の動きを並べるとトレンドと山谷のポイントは一致しているのですが、そこは事後的にしか分らない部分であり、株価とOBVの両方を総合的に見て判断する必要があるかもしれません。

売買のタイミングとしては、

(1)OBVが上昇傾向のときは買いサイン
(2)OBVが下降傾向のときは売りサイン

と分析するようです。

出来高は株価に先行して動く性質があるといわれているので、このことを中心に考えた方が良いと思われます。つまり、

(1)上昇トレンド時、OBVが上昇傾向にある時は、上昇トレンド継続の可能性が大きい
(2)上昇トレンド時、OBVが下降傾向あるいは横ばいになった時は、上昇トレンドの終わりの可能性あり
(3)下降トレンド時、OBVが下降傾向にある時は、下降トレンド継続の可能性が大きい
(4)下降トレンド時、OBVが上昇傾向あるいは横ばいになった時は、下降トレンドの終わりの可能性あり

と考えます。

短期のデイトレードに使えないことはないのですが、やはり中長期的投資でトレンドを使った売買を行う場合に威力を発揮するといわれています。デイトレードでは日足などで見て現状のトレンドを確認し、当面のデイトレードにおいて買い優勢か、売り優勢化を判断して投資戦略を考える方法があると思います。


okasan_online at 19:00コメント(0) 
投資情報-テクニカル | 岡三ネットトレーダー チャート

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

注意事項

  • 本ブログおよび本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本ブログおよび本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本ブログおよび本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 本ブログおよび本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本ブログおよび本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
プロフィール

稲田 弘文(いなだ ひろふみ)


稲田 弘文
(いなだ ひろふみ)


岡三オンライン証券
営業推進部長


岡三証券調査部で証券アナリストを19年、独立系投資顧問会社でファンドマネージャーを5年、さらには個人投資家を5年経験。現在、岡三オンライン証券営業推進部で日本株全般の企画、情報発信を担当。経験豊富なファンダメンタルズ分析を筆頭に、テクニカル分析、投資心理分析などを織り交ぜて個別銘柄中心に分析・情報提供を行っている。日本証券アナリスト協会検定会員。

記事検索