自暴自棄にならないように

2010年09月08日

 人間の感情の中に破壊衝動というものがあるようです。そういえば、子供がものを壊すことは、より本能に近い感情に左右されているようにも思います。また、通常の社会生活において抑圧されている場合にそれを発散させる意味でパイ投げや皿割りなどの破壊的衝動(といってもこのくらいなら可愛いものだとは思いますが)に対して、快感をえる場合もあるようです。

 投資において、もちろん感情は重要です。特に、株式投資においてポジションを保有すれば即座にさまざまな感情が生まれます。利益が出れば出たで嬉しい感情が生まれると思いますが、その利益を失くしたくないという感情も出てくるはずです。一方、損失が出ている場合のマイナスの感情はかなり厳しいものがあります。命の次に大事だといわれている自分のお金が減るプレッシャーはかなり大きなものになると思います。

 このとき、最初からロスカット水準を決めておき、その通りに実行できれば、ロスカット後はこのプレッシャーから開放されるのですが、一般的な投資家はそれらのプレッシャーから逃れたい欲求をロスカットではなくナンピンによって満足させようとする場合が多いようです。実際に損失を確定させ、自分の負けを認めたくない場合の最良の策はナンピンしてその状態をさらに先延ばしすることです。

 ロスカットができない場合、自分が上昇すると思って買った銘柄が下がり続けた場合の対処法はナンピンするかそのまま放置するかしかありません。特に、これまでナンピンでピンチを何度もその場をしのいできた投資家は資金が無くなるまで続けるしかありません。そして、含み損がさらに悪化して損切りができない状況になってしまったときに、自暴自棄的な感情になってしまうのではないでしょうか。そのときは「時すでに遅し」です。大負けして相場の世界から去らざるをえないときに、多くのトレーダーはこのような精神状態になってしまうようです。

 もし、たまたまナンピンでこれまで何とかなっていたとしても、ナンピンで切り抜けていた投資家は近い将来に破綻する可能性が非常に高いと思います。自暴自棄になって、相場から撤退せざるをえない状態になるまえにロスカットを実行するべきであり、自分のトレードルールを守る必要があります。

okasan_online at 20:09コメント(0) 
投資情報-投資心理 

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