恐怖と戦う

2010年09月03日

トレーダーは恐怖と戦わなくてはなりません。それもマーケットでは見えない敵と戦う必要があることがさらにその恐怖感を増しているのかもしれません。見えない敵に対しては力で対抗することができないうえ、見えない敵から逃げ出そうとしても避けることが非常に難しいのです。つまり、トレーダーとして直面する恐怖は目に見える敵よりも、目に見えない敵を含んでいることが重要なのです。その理由は人間の想像力が恐怖をさらに増幅する危険をはらんでいるからだと思います。

恐怖に打ち勝つ方法は、それに立ち向かうしかないのですが、恐怖の要因を分析し、理解することができればそれに打ち勝つことができる可能性が拡大するはずです。トレードを続ける限り恐怖がなくなることはないと思いますが、その恐怖の種類を分析できればそれに打ち勝つ手法も存在することになります。

単純に考えて、トレードにおける恐怖は「損失の恐怖」です。トレーダーがトレードを恐れるようになるのは損失が続いたり、大きな損失をしたときになる場合が多いはずです。いくらエッジ(優位性)のあるトレードシステムをつくり、それに従ったとしても連続して損失を被る可能性は存在します。このときに重要なポイントは資金管理を行なうことはもちろん、トレードで使うべきでない資金をトレードに入れないことです。もし、投機のために確保した資金であり、その資金がはじめからないものだと考えることができれば、恐怖の度合いはかなり低くなります。最初から、最悪の事態を想定し、どのような結果になってもそれに対する準備ができていれば恐怖をさけることができるはずです。

もうひとつ、実は「利益の恐怖」というのも存在します。一般的なトレードにおいて勝率よりもトータルの収益の方が重要です。そして、収益を出すトレードは全トレードの中でもかなり少ないトレードであるのです。つまり、大きな利益を出す確率は低いということです。ここで「利益の恐怖」が生まれてきます。自分が保有しているポジションがいざ利益となったときに、その利益が消えるのではないかと不安になるのです。そして、少しでも利益が減ってくると自分のシステムの指示に反して、少しの利益でトレードを手仕舞ってしまうのです。これが「利益の恐怖」というわけです。この恐怖に対する解決法としては自分のトレードシステムをしっかり守ることが重要ですが、分割決済も一つの解決策だと思います。分割決済とはポジションの半分はエントリーからコスト分を差し引いたレベルで一旦利食いを行い、残りのポジションは自分が決めた期間や水準まで保有し続ける方法です。少しでも利食っているので、精神的な負担が少ないのが特徴です。つまり、恐怖を感じる度合いが少ないということになります、また、トレーリングストップも恐怖が少ない手仕舞い方法だと思います。

恐怖を分析し、恐怖に対処し、恐怖に打ち勝つことが、今後もトレードを続けるためにはどうしても必要なことだと思います。


okasan_online at 23:02コメント(1) 
投資情報-投資心理 

コメント一覧

1. Posted by 株式勝男   2010年09月04日 21:01
5 週末のNYダウ、雇用統計が予想より良かったので上昇しましたね! でも為替が・・・。 何か意図的に円高になっているような・・・?

勉強させてもらいました。 ありがとうございます。

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