「織り込み済み」の利用法

2010年07月13日

一般的には、業績上方修正のような好材料が出ると株価は上昇するのですが、ニュースが出たにもかかわらず、株価が下げ始めることがあります。このように期待に添わない状態のことを「織り込み済み」と表現する場合があります。

それでは、「織り込み済み」かどうかを見分ける方法は何でしょうか。単純にいえば、好材料で株価が上がらない、悪材料で株価が下がらないということですが、材料が出たときの株価トレンドと株価位置もかなり重要な要素となります。

株価は投資家が常に先読みすることから、ファンダメンタルズよりも先行して動く場合が多いといわれています。株価が上昇トレンドにある場合、現在の好業績の延長線上にファンダメンタルズを見据えていることになるのです。つまり、上昇トレンドにあるということは、将来の成長を予想して、その後出てくるであろう好業績などを含めて株価が形成されているのです。従って、予想通りの好業績が出てきた位では株価は上昇トレンドを維持することは難しく、逆に下がりだす可能性さえあるのです。

過去、上昇している株価を支え、さらに上昇させるために、新しい材料を出し続けた企業がありましたが、株価が上昇すれば上昇するほど、さらにインパクトのある材料を出し続ける必要があることから、徐々に株価は上昇トレンドを維持できなくなりました。この状態になったら確実に「織り込み済み」ということになると思います。また、上昇しないだけでなく、下降し始める場合もあります。特に、長期間株価が上昇トレンドに乗り、右肩上がりのチャートを作っているときに、出来高がやや細ったころあいに好材料が出ると、下げることがあるのです。逆に、株価が下げトレンドから徐々に下げにくくなったときに悪材料が出ても上昇する場合があります。

このように、株価は永遠と上がり続けたり、下がり続けたりすることはなく、ある程度の波動をもって動くものです。その波動が始まる転換点では「織り込み済み」となる可能性が強いのです。つまり、材料に株価が逆に反応する場合は間違いなくその材料を株価が織り込んでいることになるのです。このような状態となった場合、相場の転換点となることが多いといわれており、トレンドが大きく変わる可能性が大きいと思われます。材料に対する株価の反応によって、「織り込み済み」か判断し、その後のトレンドを見極めることができれば、スイング投資や中期投資に有効な手法だと思います。

okasan_online at 18:30コメント(0) 
投資情報-ファンダメンタルズ 

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