「見極めたい」は何をいったい見極めたいのか?

2010年07月09日

よく相場コメントでこのようなものがあります。「相場は一時的に調整局面入りしているが、これは今後発表される重要な経済指標などを見極めたいとするムードがあったからと考えられる」このとき、相場に大きな影響を及ぼす可能性が大きい経済指標があるとして、いったい何を見極めたいのでしょうか?

経済指標が予想よりも(1)良かった場合、(2)悪かった場合、(3)ほぼ予想通りだった場合で考えてみましょう。

(1)良かった場合は株価が上昇するのでしょうが、一般的にその情報を受け取るのは、個人投資家は最後のほうになることが想定されます。さらに、その指標を分析しなければならないのですが、この能力は機関投資家の方が格段に上でしょう。結局、経済指標の結果が良く、株価が上昇したとしても個人投資家が「買い」を入れようと判断したときは、すでに株価は上がりきっている可能性の方が大きいと思われます。

(2)悪かった場合は株価が下落すると思われますが、良かった場合と同じように、売りで儲けることができる部分はかなり少ないかもしれません。そもそも、売りができる個人投資家の比率は低いので、売りで利益を上げることができる個人投資家は限られます。

(3)ほぼ予想通りだった場合は株価は動かないのでしょうから、もともと見極める必要はなかった経済指標だったことになります。

結局、見極めてもあまり意味が無いものを見極めたいとして相場が調整局面にある理由のひとつとして挙げているだけではないでしょうか?

それでは、このように見極めるべき経済指標などのファンダメンタルズを考えないテクニカル分析はどうでしょうか?テクニカル分析はファンダメンタルズ分析よりも見極める必要がないことから、有効性が高いのでしょうか?実は、テクニカル分析も「見極めている」のです。

一般的に相場で利益を上げるには、方向性が確認されてから動いたほうが良く、思いつきや思い込みによって売り買いしてはならないといわれています。トレンドを確認してそのトレンドに沿ったトレードをする必要性はあるのですが、方向が確認されてから動いても遅い場合も多々あることは事実です。トレンド系の移動平均線において、短期線が中長期線を上回ったとき(いわゆるゴールデンクロス)買い指示を出すのが一般的です。また、オシレーター系も売られすぎゾーンに突入したときはまだ早すぎであり、売られすぎゾーンから買われすぎゾーンに入っていく手前で買いをしないと非常に多くの「ダマシ」に会う可能性が高くなります。これらテクニカル分析を期間を短くするとだましに会う確率がさらに高くなり、往復ビンタを食らうこともまれではありません。

逆に期間を長く取ると買い指示が出たときはすでにトレンドが反転しており利益が非常に少ない場合も多々あります。結局、テクニカル分析で方向を見極めることができたときはすでに方向が反転する時期になる可能性も捨てきれません。つまり、見極めては遅すぎるし、見極める前に動くと早すぎてダマシに会う確率が上昇するのです。

それでは投資家はどうすれば良いのでしょうか?できるだけエッジ(優位性)がある分析手法(ファンダメンタルズでもテクニカルでもかまいません)を選択し、その手法に忠実に従う必要があります。もちろん、100%の手法などは存在しないので、エントリーしたらロスカットを確実に入れる必要があります。投資はポジションを取らなければ何もスタートしません。リスクは避けるものではなく、しっかりと管理するものだと思います。

okasan_online at 19:00コメント(0) 
投資情報-投資心理 

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