金融市場の三大要素

2010年05月24日

あらゆる金融市場は共通の要素を持っていると思います。それは、第一番目に現金と商品を交換すること、第二番目は、結果として利益か損失が生じること、第三番目は、その商品の価格(変動性)はかなりの部分人の心理と行動に依存するということです。

今回のギリシャ問題から端を発した金融市場の大幅な変動も、人の心理と行動によって大きく増幅されている部分があると思います。日本の株式市場は今回の決算発表において今後の回復がかなり顕著に表れていると思います。もちろん、ユーロ安によって、ヨーロッパに輸出を依存する企業は今後業績悪化の可能性はありますが、国内要因からはここまで大きく株価が下がることは考えにくいと思います。もちろん、株価のことですから、何が起きるか分かりませんので、このように変動が大きいときに投資をする際は「ロスカットを入れる」「デイトレードに徹する」などの投資スタイルが求められると思います。ただ、逆にデイトレードにとっては一日の変動が大きくなっていますので、うまく動けばチャンスともいえます。引き続き、自分の「トレードシステム」を信じて、結果に一喜一憂せず愚直にトレードを行う必要があるのではないでしょうか。

最初の共通要素に戻りますが、この三大要素のなかで最も重要で理解しにくいのが、三番目の「人の心理と行動」です。考えてみれば、自分の心理でさえも理解しがたいのに、他人や群衆心理を理解するのは並大抵のことではありません。昨今のネットワークの進化で様々なことがコンピュータ一つで出来るようになりましたが、最終的に売買を行っているのは人だという事実は認識しておく必要があります。システムトレードは売買をコンピュータが行ってはいるのですが、そのプログラムを作ったのは人ですので、実質的にはその人の心理がプログラムに反映されており、その行動は結局プログラムを作った人が行った行動ということになります。もちろん、すべてがプログラムで行われるので心理は関係ないのではとのご意見もあると思いますが、もしプログラムトレードが連敗を続けていた場合、そのプログラムを運用している人の心理はどのようになっているか想像できます。あまり連敗を続けていれば心理的に耐えられなくなり、人はそのシステムに疑いを持ち、結局そのシステムを停止、改良せざるを得なくなるかもしれません。

投資や投機に関するあらゆる機能はコンピュータで対応出来るという人がいます。しかし、人の要素、特に心理的要素はあらゆるマーケットに必要不可欠な側面だと思います。つまり、マーケットを理解するということは人を理解するということであり、人を理解できれば(これはかなり難しいとは思いますが)、あらゆるマーケットが理解できることになります

人がマーケットを動かします。そして、人を理解するためにはまず、自分を理解しなければなりません。これが、これまで何度もご紹介してきた投資心理」のポイントだと思います。つまり、投資を成功に導くためには、人の行動原理や人の心の動きを熟知する必要があります。マーケットはコンピュータが現れる以前から存在しており、コンピュータの登場で情報の量や伝達速度は飛躍的に上昇しています。しかし、コンピュータが出てきたことにより皆が利益を上げているかというと勝ち組の比率が上昇しているという話は聞きません。逆に、コンピュータの登場でボラティリティ(変動率)が上昇しており、極端な心理戦になっているような気がします。コンピュータは非常に便利な道具ではあるので、使いこなせば有効な武器となるのですが、そのコンピュータを使っているのは人だということを深く理解する必要があります。



okasan_online at 14:00コメント(0) 
投資情報-投資心理 

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