カードゲームと株式投資-2

2010年05月04日

ゴールデンウィーク特別コラム

前回はTCG(トレーディングカードゲーム)のガード自体の市場性について解説しました。今回はデッキの構築とカード対戦について話を進めます。結論的にはデッキは株式投資をする上での情報・注文ツール対戦が実際の株式投資に当たるのではないかと考えています。

まず、デッキについてです。代表的なカードゲームであるトランプはゲームをするにあたって有利不利という差はありません。誰もが平等にチャンスがあります。しかし、TCGは全く違います。大会デッキ(ガチデッキという「ガチ」本当に強いと言う意味)と普通デッキ(例えばメーカーが出しているテーマデッキなど)では雲泥の差があります。多分、普通デッキではガチデッキと「100回戦って1回勝てれば良い」程度の差があるのです。どうしてそこまでの差があるのかは実際にTCGを体験してみないと分かりにくいのですが、簡単にいうと「如何に自分の40枚のカードが連携してシナジー効果を生み出し、なおかつ対戦相手の作戦を如何に封じ込めるか」を徹底的に追求したデッキなのです。従って、息子が同級の友達とTCGをやるときは、大会デッキでは強すぎて誰も相手をしてくれないそうです。そこで、わざと弱くしたデッキを自分で作って友達と遊んでいました。

つまり、戦いには武器、それも優秀な武器が必要なのです。戦いというと荒っぽいのですが、スポーツにおいても、道具は非常に重要だと思います。最近の例では水着の違いで水泳のタイムが大幅に更新されたことが記憶に新しいと思います。

それでは株式投資における、「武器」「道具」は何でしょうか?それは、やはり情報・注文ツールだと思います。この情報・注文ツールはそれ自体の使いやすさや情報の豊富さはもちろんですが、高速時価情報配信、注文のスピーディな取引所への取り次ぎ(板乗りの速さ)などの総合的な「武器」が如何に優れているかが重要なポイントだと考えています。

最後に、TCGの対戦について考えてみます。たとえ、すごいデッキを構築したとしてもそれだけで大会に優勝はできません。あたりまえのことですが、大会に出ている参加者(デュエリストという)は、皆そのレベルのデッキを構築しているのです。

TCGの対戦において重要な考え方に「アドバンテージを取る」というものがあります。TCGの対戦ではデッキこそ違うものの、最初の手札やそのカードを使えるチャンスはほとんど同じです。従って、如何に自分の手札や場に出しているカードを消費せずに、相手のカードを消費させるかが重要なポイントです。たとえば、自分のモンスターカードと相手のモンスターカードが戦い、相打ちでどちらも墓地(カードを消費すること)にいったとすれば、アドバンテージはゼロです。自分の1枚の呪文カードで相手の2体のモンスターを墓地に送ったとすれば、自分がカード1枚の消費に対して相手は2枚のカードが無くなった訳ですから、アドバンテージは+1となります。このようなことを真剣に考えながら、今現在できることの中で最良の選択を続けていく必要があります。また、対戦相手(プレイの仕方やデッキの特徴)によっても臨機応変に変える必要があります。それでも、最後には運に大きく左右されます。本当のデュエリスト同士の対戦で最後の勝敗を決めるのはほんの少しの差だと思います。ここに達していると、結局心理学の分野が重要な要素を占めてきます。このことは将棋の名人の本を読んでみても同じです。

株式投資の場合は対戦している相手が見えません。また、市場は巨大であり、一投資家がどうこうできるものではありません。自分の勝手な思い込みに固辞せず臨機応変に対応する必要性はデュエリストや棋士以上に必要ではないかと思います。この臨機応変に対応するという本当の意味は「負を認めること」であり、「必ずロスカットをする」ということにつながります

以上、「マーケットの動向を良く理解し本質を見極め、できるだけ有効な道具を揃え、対戦する相手と自分自身の心理を理解して行動するところに勝利がある」というところはカードゲームも株式投資も全く同じではないかと思っています。もし、息子さんがいらっしゃる投資家の方がおられたら、ガードゲームを一緒にやるのも一興かと思います。株式投資にも使える「新しい発見」があるはずです。



okasan_online at 12:00コメント(0) 
投資情報-総合 

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