株式投資のメリット・デメリット

2010年03月29日

アクティブ投資家には様々な投資対象があります。ここ数年人気があるのはFX(為替証拠金取引)です。また、先物・オプションも人気があり、当社もこれらの商品を取り扱っています。ただ、一般的には、デイトレードと言うと株式投資を中心として1日に何回も売買するイメージが強いようです。

 それでは、どうして株式投資がデイトレーダーの代名詞のようになっているのでしょうか?今回は株式投資とFX、先物の3つを比較して、デイトレードにおける株式投資の魅力を紹介したいと思います。

(1)レバレッジ
レバレッジとは担保となる元手の資金に対して何倍の金額の取引をすることができるかの比率のことを言います。例えば、10万円を元手にして100万円の取引ができる場合、レバレッジは10倍ということになります。FXは1ドル=90円として、1万通貨当り1万円の保証金が必要な場合は90万円の取引に対して、1万円必要ですから、レバレッジは90倍ということになります。通常、FXはレバレッジ最大100倍という場合が多いようです。一方、先物取引も日経225miniでは必要証拠金は1枚当り33,000円(2010年3月23日現在の岡三オンライン証券の場合)ですから、日経225先物miniの価格を1万円とすると、レバレッジは約30倍になります。一方、株式投資は現物取引であればレバレッジは1倍、信用取引でもレバレッジは約3倍です。それでは、株式投資などよりもFXや先物の方が効率が良いのでは?との疑問が出てきます。まあ、その通りの部分もあれば、そうでない部分もあります。

 まず、投資する指数の変動率を考える必要があります。円ドルの2月1カ月間の1日当り変動率は平均で約0.5%、日経225先物miniの変動率は約1.0%でした。一方、3月のある日(普通の取引日)の東証1部銘柄の「始値からのランキング(このデータは当社の岡三ネットトレーダーで簡単に取得出来ます)」では50位までの銘柄の上昇率は3%を超えていました。値下がり率上位50銘柄では第50位の銘柄の下落率は2%でした。因みにこの日の日経225miniの始値からの上昇率はたった0.4%でしかありませんでした。

 もちろん、うまく上昇銘柄を買い、下落銘柄を売ることができるかどうかはデイトレーダーの力量次第ですが、株式投資については毎日チャンスがあるが、FXや先物に関しては投資対象が限られていることもあり、動かないときは全く動かないということを頭に入れておいたほうが良いと思います。このことは、私が個人投資家の時代に身を持って体験したことであり、本当に動かないときは全く動きがなく、トレーダーにとって動かないことは本当に開店休業状態となってしまいます。つまり、株式投資はどのような相場環境にあってもチャンスがあるといったメリットがあるということです。また、FXや先物はレバレッジを高くできるといっても、もし自分の不利な方向に変動した場合はすぐに破綻してしまいますので、最大レバレッジで投資することはあり得ません。

「個別銘柄(ソニー)と日経平均、為替(円ドル)の6ヵ月相対指数の推移」
株先物為替比較
 (個別銘柄でソニーを選んだ理由は特にありません。たまたま、数日前にソニービルに言ったことだけが理由といえば理由です)

(2)投資対象銘柄の分かりやすさ
この意味は株式投資をしているとある程度分かってくると思います。株価は業績などのファンダメンタルズを基本として、その時のマーケットの状況を加味して動いています。また、新製品の発表やアナリストのレーティング変更などその会社に関わる情報を織り込みながら価格が決まっていきます。一方、日経平均は個別225銘柄の平均ですから、個別株の影響よりはもう少しマーケット寄りです。また、為替は対象国の経済、金利、通貨の需給など複雑に絡み合って価格が決まっているようです。私が以前勤めていた投資顧問会社の社長も「個別株のことは分かりやすいが、為替は分からん?」と言っていました。もちろん、その人の知識経験による所もありますが、為替や日経平均はチャート分析で投資する人が多いことからもこのようなことが言えるかもしれません。名前だけでは分からない会社もありますが、企業情報や会社のホームページなどを見ればある程度その会社の内容が理解できるはずです。(デイトレードにはファンダメンタルズは必要ないとのご意見をお持ちの方も多いとは思いますが、投資対象を知っておいたほうが何かと判断がしやすくなる場合もあります)

(3)税金
3つ目は税金です。まず、FXは店頭FXでは雑所得となり、総合課税されるので最大50%の税金を払わなければならない場合もあります。また、この計算と申告は自分でしなければなりません。また、取引所FXと先物・オプションは分離課税で20%の税率で済みます。ただ、計算と申告は自分でする必要があります。

しかし、株式は現在優遇税制(現状では平成23年まで)ということもあり、分離課税で税率はなんと10%。さらに特定口座源泉徴収ありを選べば、税金は自動的に計算され、申告の必要はありません。確定申告の煩雑さはやってみたものでなければ分からないと思いますが、結構大変であり労力を使うものです。株式は税率が低い上に、申告も必要ないのでかなりのメリットとなるのです。

4)さらに比較すると
株式投資には配当や株主優待といった楽しみがあります。一方で、FXは24時間取引ができるといったメリットがありますし、為替の組み合わせによってはスワップポイント(金利のようなもの)を受け取ること(逆に支払う場合もあり)ができます。また、先物・オプションは売りでも買いでもコストが変わらないといったメリットがありますが、決められた期間までしかポジションを持つことはできません。結局、どの投資対象が自分に合っているかを考慮して選択する必要があります

以上、レバレッジ、分かりやすさ、税金などを比較すると各投資対象の特徴が浮き彫りになってきたのではないでしょうか?どれが良い、どれが悪いといった短絡的な決め方をせずに、色々と試してみてから決めても遅くないと思います。岡三オンライン証券では株式、先物・オプション、取引所FX、店頭FXと全ての投資対象が業界最低水準の手数料で取引できますのでご検討ください。ただ、当ブログはまず株式投資をメインターゲットとして解説していきますので、そこのところはよろしくお願いいたします。



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