2010年11月09日

まず、事実には価値が無いとの前提で考えてみましょう。マーケットは事実にもとづいて動いているのでは無いと思われます。実際、好材料の結果を受けてマーケットが下落するのを何度も見たことがあります。つまり、マーケットは予想をベースにして動くものであり、事実は過去の遺物でしかないとの見方も多くあります。事実ではマーケットは動くことは非常に少ないと思います。根本的には人間の思惑がマーケットを動かしていると考えた方が良いと思われます。

ことわざに「うわさで買い、事実で売れ」というのもがあります。事実が出たときは、すべてが万人に分かっているのですから、事実で買って、うわさで怖くなって売っていてはマーケットで勝つことは非常に難しいことだと思います。

それでは本当に事実に価値が無いかというと、私はその逆ではないかと思います。

チャートに予想はあるでしょうか?チャートの価値はこれまで辿ってきた株価の動きだと思います。チャートが表示しているのは過去であり、事実だけなのです。テクニカル分析で現在株価の水準やトレンドの向きなどを見ることはできますが、これらも過去からの延長線上にあるだけですので、うわさ=予想では無いのです。

トレーダーが唯一マーケット参加者のなかで公平に取得できる情報は過去の株価の動きです。うわさ=予想はマーケット参加者全員が同時に公平に取得できる情報ではありません。従って、如何にして過去の株価情報をきっかけとしてエントリーし、エグジットするかが重要であり、結果として過去の株価=事実には価値があるとも言えるのではないでしょうか。チャートは事実=過去の株価の動きであるのですが、事実を認識することから将来を見通すしかないのだと思います。

「うわさ買い、事実で売れ」はできれば良いと思いますが、本当は「事実を良く見て、事実を分析し、事実で売れ」が正解なのかもしれません。特に、将来=予想は確率で考えることが必要であり、うわさで買うのではなく、確率が高いと分析できたときに瞬時に判断して買い、ロスカットとプロフィットの設定をして、結果にこだわらないことが重要だと思います。

okasan_online at 22:07コメント(0) 
投資情報-総合 

2010年11月08日

「マーケットを確率で考えるトレードシステムの確立」が重要です。さらに、マーケットを確率で考えるということは負けを認めるということでもあります。負けを認めるということは多くの損失を経験し、そしてその負けトレードから学ぶ必要があるということです。

マーケットで勝つためには損失を少なくする必要があるのですが、実は勝率を上げることが最善の策ではないことに注意が必要です。負けトレードが多くてもトータルで利益が出ているのなら、そのトレードシステムは評価すべきトレードシステムとなります。もちろん、この利益が継続的に出ることが重要な要素ですが、負けトレードを分析することによって、勝ちトレードを増加させ、1トレード当たりの利益を拡大させることができるかもしれません。負けを少なくする唯一の方法は、負けをたくさん経験し、負けを分析することによって、負けトレードの確率を減少させる以外にないような気がします。

つまり、負けトレードの中にはどこかに成功のヒントが隠されているような気がするのです。トレーダーなら負けトレードはいやでしょう。負けトレードを少しでも早く忘れてしまいたいと思うのではないでしょうか。しかし、負けトレードを忘れようとする行為は現実から逃避しているだけのことです。
負けトレードはトレーダーが避けることができないものの一部です。つまり、負けから逃れることではなく、負けを管理することが非常に重要なことだと気づくべきです。

負けトレードを管理するために、負けトレードを詳細に分析する習慣をつけましょう。勝ちトレードは運が良かっただけだと考え、負けトレードをどのようにしたら、管理・コントロールできるのかに神経を集中すべきだと思います。

確率的に負けることは負けではなくコストです。負けた要因が、自分のトレードシステムを守れなかったり、感情に左右されてトレードをしたためである場合など、負ける必要がないトレードで負けていないかということを精査することが非常に重要です。負けトレードを管理することにとって、投資家のトレードは確実にレベルアップしているはずだと思います。

okasan_online at 20:00コメント(0) 
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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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