2010年10月22日

人は他人のリスクとリターンについては冷静に判断して結論を出すことができますが、自分に関わるリスクとリターンについては、特にリスクに過敏になる傾向があるようです。

中でも、生命やお金に関わるリスクについては、より過大に反応するように思われます。例えば、死に至るかもしれないある病気の死亡率が少ないうえ、非常に遠い地域で起こっていることであれば、その死亡率を冷静に認識できるはずです。一方、同じ死亡率だとしても、身近に起こっていることであれば、人はそのリスクについて過大に評価し、非常な危険性を感じるはずです。

このことは、お金=投資についても同じです。ある株式投資の過去のリスクとリターンがあったとして、それに対する戦略を考える場合は、そのリスクとリターンを冷静に判断して戦略を立てることができると思います。もちろん、過去のリスクとリターンが将来も必ず続くわけではないのですが、過去の数値を分析しどのように対応していたら良かったかの判断をすることはできると思います。

一方、すでにポジションを持っていた場合は毎日の株価の上下によって自分の損益が動くわけですから冷静な判断が難しくなります。リスクは一般的に数字上は株価の変動率=標準偏差として計測するのですが、トレーダーは自分のポジションに対して反対に動く(損をする)場合をリスクと判断してしまいます。本来、リスクとリターンは長期間で多くのトレード回数がある場合の戦略として考えることができるのですが、ポジションがある場合と無い場合のリスクを全く異なった形で認識してしまうのです。

つまり、リスクとリターンの関係はポジションを保有しているか否かによって、トレーダーの心理状態が異なる結果、その数字は異なってくるのです。このように心理状態により大きくリスクが異なるため、実際の戦略を実行するうえで、さまざまな障壁が存在することになります。リスクとリターンは計算から導き出せる数字だけでなく、トレーダーの感情によって変化することを認識してトレードを行う必要があるかもしれません。

okasan_online at 19:28コメント(0) 
投資情報-投資心理 

2010年10月21日

一般的に「株式投資は余裕資金で行うべきである」という言葉を聞きます。これは、文字通り生活に必要のない資金で投資をすることを意味しているのですが、デイトレードで生計をたてているトレーダーには厳しい言葉となる場合もあるかもしれません。

しかし、投資資金が生活に直結していなければそれほど欲張ることもなくマーケットの動きを客観的にみることができるのではないでしょうか。
 
もし、投資資金に余裕がなければ勝ちトレードでさらに欲を出したり、負けトレードでは損失をみとめたくないことから相場が戻るまで含み損のポジションを保有したままにしてしまうといったことが起きやすくなります。どちらの行動もそのスタンスに一貫性がないことが大きな問題となる可能性があります。

本来マーケットは始めも終わりもありません。マーケットはただ価格を提供し続けているだけなのです。トレーダーにとっての始まりと終わりはエントリーとエグジットとなります。そして、このエントリーとエグジットのタイミングはトレーダー自身が自由に決めることができるものなのです。つまり、これらの決断をするのはトレーダー自身ですので、最も重要なことは、トレーダーの心の在り方といえるかもしれません。

トレーダーにとってエントリーは無限の利益の可能性に賭けていることから、心理的にはプラスの動機がメインとなります。一方、エグジットは貪欲さ、損失、失敗などマイナスの動機がメインとなる点で異なっているのかもしれません。

このように、トレードを行っている間、トレーダーにはさまざまな感情が渦巻くことになります。そうしたなかで、投資資金に余裕を持っているれば、このような感情に対してある程度冷静さを保つことができる部分において、トレードに有利に働く可能性があると思います。

トレーダーにとって、マーケットは味方でも敵でもありません。マーケットの動きに一喜一憂していては良い成績を残せる可能性は少なくなると思います。余裕資金で心に余裕をもって冷静に対応し、マーケットの流れにのる戦略が最もトレードの成績を上げる近道だと思われます。


okasan_online at 23:59コメント(0) 
投資情報-投資心理 

2010年10月20日

株価は最終的にはファンダメンタルズに大きく影響を受けます。本当に成長し、その会社の規模が変わるほどの変化を株価は長期で織り込んでいきます。よく説明に出てくるのですが、数十年前の小型ハイテク株で今は大企業になっている企業や小さな洋服店からスタートして今では押しも押されぬカジュアル衣料会社となっている企業もあります。

しかし、短期的な株価はファンダメンタルズだけでなく、その時のマーケット状況や需給に大きく左右されて日々上下します。その企業のファンダメンタルズが変化していないのに毎日株価に値が付き、そして上下するのは、短期的な株価がファンダメンタルズに影響されないことを意味していると思います。

ただ、ファンダメンタルズのなかで業績予想や業績結果の発表は短期的な株価に大きく影響する場合があります。特に、株価は将来の見込みに対して大きく変動します。例えば、業績予想が減益から増益に大きく変化したとします。このときに株価は大きく上昇する可能性が大きくなります。これまで、業績があまり良くないとの前提で評価されていた株価が増益に転換するといった変化率に株価は大きく反応する可能性が強いのです。さらに、この増益傾向がここ数年にわたって続く可能性があるのなら、株価の上昇はかなり長期にわたって続くことになります。
このとき重要なポイントは変化率です。特に、小型銘柄の業績変化は通常でも大きくなるのですが、これが減益から増益への転換となると大きな変化となります。

来週から、今期中間決算の発表が本格的にスタートします。株価にとって業績=ファンダメンタルズの重要性とその後の変化を知るうえで重要なビッグイベントです。もちろん、ファンダメンタルズを精査し、中長期投資するうえで重要な決算発表ですが、短期的な動きが期待できることから、「岡三ネットトレーダー」の「決算発表」でチェックしてください。

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ただ、このときは、業績=ファンダメンタルズを時間をかけて精査するのではなく、決算発表が出るタイミングで短期的な株価の流れをウォッチし、その流れに素直にのるといった戦略になります。また、発表当日の引け後に決算発表が行われる場合は、翌日の寄り付きで株価が大きく反応する場合もあります。この場合は夜間にある程度評価が出てくる場合もありますので、その評価を参考にして、翌日の戦略を考えることができると思います。そのために、「岡三ネットトレーダー」の「企業分析ナビ」など
もご活用ください。

okasan_online at 19:26コメント(0) 
投資情報-ファンダメンタルズ 

2010年10月19日

株式投資には経験が非常に重要です。しかし、経験を過信した予測は実際の投資成果にマイナスとなることを認識する必要があるかもしれません。つまり、「経験がじゃまをする」ということです。実は、私たちは自分の知識を過大評価する場合があります。それは、知っていたことや知りえたかもしれないことを過大評価するからだと言われています。

実際、これから起こることを予測するのと、すでに起こったことを解説するのとでは大きな違いがあります。アナリストやストラテジストの解説を聞くと、理路整然と起こったことやその理由を説明してくれます。一方、予想に関しては全くないか、さまざまな条件のもとでの予想が多いと思います。

例えば、「為替が円高に振れなければ、株価は上昇トレンドを続ける可能性が高い」といったように、A→Bという因果関係が存在するという前提で、その前提条件が満たされれば、こうなる可能性が高いといった予測です。この予測には二つの不確定要素が入っています。一つは、円高になるかならないか、もう一つは、可能性が高い、ということです。結果的に上昇トレンドが続かなくても、円高となれば外れても仕方がありませんし、もともと、上昇トレンドも可能性の話です。さらに、このコメントでは期間が指定されていませんので、結果に対する言い訳はいくらでもできてしまいます。

株式市場のように不安定で複雑な場では、アナリストやストラテジストにも予測は難しいことは、投資家なら十分認識できていると思います。アナリストやストラテジストの予測が100%当たるなら、彼らはトレーダーになった方がよほど稼ぐことができるはずです。

このようなことが分かっているにも関わらず、私たちが予測に対して価値を見出している理由は、過去の経験による自分の知識を過大評価するからだそうです。前もって知っている情報があったのだから、すでに起こった出来事も予測できたのではないかと、考えているのではないでしょうか。これは、いわゆる後講釈=後知恵ということです。

本来、株式投資においては予測は不可能なはずです。しかし、人間=投資家は何らかの予測をし、もし何かが分かれば予測できるのではないかといった考えを持ちがちです。結果をみてからの後講釈が意味ないことを理解し、予測するのではなく、起こったことにどのように対応するかと、その行動をどのように実行するかに神経を注いだ方がパフォーマンスは上昇するのではないでしょうか。

okasan_online at 19:00コメント(0) 
投資情報-投資心理 

2010年10月18日

保有効果とは自分が所有するものに高い価値を感じ、手放したくないと感じる現象のことだそうです。

そういえば、株式投資において、ある銘柄を購入した後に、ネットや本で購入した銘柄の良いところを確認し、そして自分がその銘柄を購入した確固たる理由を欲しがるということが良くあります。このことは、先週お話しした「損失回避」にも通じるところがあるようです。つまり、あるものを得ることに伴う効用より、今持っているものを失う痛みが大きいために、自分が保有しているものをより良いものと感じているというわけです。

さらに、「保有効果」には現状を変えたくないという非常に強い抵抗感からくる場合もあります。

株の話ではありませんが、例えば、あなたがすでに携帯電話を持っているしましょう。壊れて使えなくなるのは困りますが、現状で、大きな不満や不都合がなければ新しい携帯電話を買う可能性は低いと思われます。もし、携帯電話会社が新しいキャンペーンで買い替えを促そうとしても、さまざまなサービスに見向きもせず、検討もしない人に買い替えをされることは非常に難しいと思います。本来、人間は保守的で怠け癖があるということを認識するべきだと思います。

株式投資に戻ると、一度保有した銘柄について、自分が良いと思って購入したのですから、投資家にとって、基本的に売却する理由は無いのです。ましてや、その投資資金が余裕資金であれば投資家は株価が下がったとしても売る理由にはなりません。逆に、今持っている株をなかなか手放そうとせずに、保有効果から同じ銘柄につぎつぎと資金を投入してしまう危険性さえあります。

そこで、株式を購入する段階で機械的なロスカットを設定するのは一番良い方法だとは思いますが、実はこのロスカットができないのが、この保有効果によるところが大きいと思います。そこで、こう考えてはどうでしょうか?あなたが今、保有している銘柄について、まず保有していることを忘れてください。そしてこう自分に問いかけましょう。「今その銘柄を新たに購入したいですか?それともしたくないですか?」もし、新たに購入したくないのならば、今、その株はあなたにとって売る必要がある時期だと思う必要があるのではないでしょうか。

okasan_online at 21:03コメント(0) 
投資情報-総合 

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