2010年08月03日

勝負事には勝率が重要ですが、投資の場合の勝率はどのように考えたら良いのでしょうか?勝率が90%の投資手法はどれほどの価値があるのでしょうか?実は、投資には勝率はあまり関係がありません。

実は、勝率90%の投資手法は簡単に作ることができるのです。相場は上下に変動していますので、ポジションを持って利食えるときは、すぐに利食い、逆に行った場合はじっと持ちこたえるか、ナンピンを繰り返すのです。もちろん、実現損失はできる限り、出しません。資金が続く限りナンピンを繰り返しいけば、たいがいの場合は戻るはずですので、損は出ないのです。この方法を無限ナンピンといい、資金が無限にあれば負けることはありません。しかし、資金が無限ということはないのですから、負けたときの額はかなりの大きな額になるのです。もちろん、それまでの利益をすべて食いつぶしてしまうくらくいの損失が出る可能性が大きいのです。

それでは、投資における適切な勝率とはいくらでしょうか。投資手法によってこの比率は変わってきます。株価が上がるか下がるかであれば、勝率は50%となりますが、薄利を積み重ねるスキャルピング手法ではこれよりも高くならないと利益が出ません。リバーサル手法では50%くらい、ブレイクアウト手法では30%くらいだと思います。

30%の勝率しかないブレイクアウト手法はなぜ負けのほうが多いのでしょうか。感覚的な勝ち負けから考えると、10戦3勝7敗の詳細は、7敗のうち5敗はすぐにロスカットしての5敗となり、残りの2敗は利食いを先延ばしにした結果として、ロスカットに引っかかり負けとなるという感覚です。残りの3勝は利食いをできるだけ伸ばした結果としての勝ちなので、一つ一つの勝ちの金額が大きくなるのです。従って、3勝7敗でも十分に収益を上げる投資ができることになるのです。

つまり、「利小損大」ではなく「利大損小」を目指すことが非常に重要なことです。勝てるときに大きく勝っておかないとトータルでは結局損をしてしまう可能性が大きいのです。投資で勝てるときはそれほど多くないとの考えから、勝てるときは貪欲に利益を追求する必要があります。ロスカットを徹底し、できるだけ利益を伸ばすために自分自身の欲と戦うという投資心理の考えが重要なポイントだと思います。



okasan_online at 20:39コメント(0) 
投資情報-投資心理 

2010年08月02日

ロスカットに関する重要性はすでに何度も解説しています。デイトレーダやスイングトレードでは価格を元にロスカットをする場合が多いと思います。この場合は、トレードシステムの中にロスカットを価格や比率でエントリー時に決めておけば、あとは機械的に行うだけです。問題は、このトレードシステムをしっかり守ることができるかどうかですが、これについては投資家自身が自分に命令し、自分で守るといった自己規律が重要なポイントとなってきます。

一方、中長期投資を行う場合は、価格面でのロスカットを考慮しない投資が散見されます。中長期投資はファンダメンタルズを前提に投資する場合が多いことから、投資期間、ファンダメンタルズ分析によってさまざまなロスカットをしない理由が存在します。

例えば、中長期投資における投資期間にはかなり幅があります。従って、自分の投資期間を最初から決めていない場合が多く、評価損が出ていても中長期投資だからということで、そのまま保有を決め込むことがあります。また、ファンダメンタルズに関しても、今期が悪化したとしても来期は回復の可能性が強いのが一般的です。業績悪化が露呈しても株価は一時的に下がり、すぐに株価には織り込まれてしまうので、その後ロスカットをしてもあまり意味はないとの考えから、その後ずるずると株式を保有しがちです。

それではどのようなときにロスカットを行う必要があるのでしょうか。まず、「自分の判断に間違いがあった場合」はロスカットをすべきです。業績が良くなると思って買った株が下方修正された場合は判断の間違いですので、ロスカットするべきだと思います。また、「自分の判断に間違いがない場合でも、株価が期待と逆に動いた場合」もロスカットの対象になります。仮に判断が正しくても、投資家が判断した材料以外の要因で動く場合もあります。従って、このような場合はロスカットラインを決めておく必要があると思います。

とにかく、ロスカットについてはエントリーのときにロスカットラインと投資期間を決めておいて、その二つを必ず守る必要があります。特に、この二つを「エントリー後に変更することは絶対やってはいけないこと」です。相場は明日もあります。潔く一時撤退することは、何も恥ずべきことではありません。「今回のトレードは今後行う多数のトレードの中の一つでしかない」と考えてエントリー、ロスカットを淡々と行うことが重要です。

okasan_online at 19:30コメント(0) 
投資情報-投資心理 

2010年07月30日

今回は不規則時系列系の「新値足」について解説します。「新値足」は時間を考慮に入れないトレンド追随型に分類されるテクニカル指標です。「由来」と「概要」に関しては以前ご紹介した「テクニカルチャート解説」をご覧ください。右の「リンク集」からご覧いただけます。

一般的な株価チャートは縦軸に株価、横軸に時間をとります。従って、時間の経過とともに足が書き込まれていくことになります。つまり、日足なら1日1本、5分足なら1時間で12本ということになります。これに対して「新値足」は時間という概念がありません。株価の値幅だけに注目しています。同じような考え方に「P&F」がありますが、「P&F」は後日解説します。
一番の特徴は線の本数が少ないことです。例えば、日経平均の過去1年間の新値3本足は日足で約100本ですが、通常のロウソク足(日足)では250本ほどになります。新値10本足なら約40本にしかなりません。

<新値3本足>
shinne3

「新値3本足」の作り方は、以下の通りです。
(1)終値が前日比で上昇しているうちは行を変えて陽線を足していく
(2)終値が3本前の陽線を下回ったときに行を変えて陰線を描く
(3)終値が前日比で下落しているうちは行を変えて陰線を足していく
(4)終値が3本前の陰線を上回ったときに行を変えて陽線を描く
(5)(1)に戻る

このルールでチャートを描いていくと陽線や陰線が連続することになります。株価が上昇を続ければ陽線が何本も続き、株価が下落し続ければ陰線が何本も続きます。つまり、この陽線、陰線の連続が株価のトレンドを示しているのです。そして、陰線から陽線、陽線から陰線へ変わるときが大きな転換時期であるのです。

岡三ネットトレーダーでは転換ポイント数(パラメータ)を1から10まで自由に変更することができます。「新値足」はトレンドと転換点の考え方がポイントです。パラメータが小さい場合はダマシが多くなり、パラメータが大きい場合は転換点がほとんどないといった状態になってしまいます。

<新値5本足>
shinne5

<新値10本足>
shinne10

例えば、日経平均の過去1年間の「新値3本足」でみると2010年7月30日現在では陽線1本となり現在は反転している状態ですが、「新値5本足」や「新値10本足」ではまだ下降トレンドの最中だと思われます。ポイントは日経平均が9191円を下回るかどうかです。もし、下回れば下げトレンド継続となり、さらに調整局面が続く可能性が強くなります。9191円を下回らなければ、底打ち反転の可能性が出てくることになり、この水準は非常に重要な水準ということができます。このように「新値足」は株価の大きなトレンドと転換点をつかむのに有効なテクニカル指標です。



okasan_online at 22:02コメント(0) 
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2010年07月29日

買いエントリーでリスクといえば「下がるリスク」となります。しかし、買いエントリーした場合に「上がるリスク」が存在します。

一般的に投資をする場合に割安であることは魅力的です。これまでは割安だから買う理由があったわけです。その後、予想通り上昇し、高値を付けてからさらに買うのは非常に勇気がいります。たとえ買い材料があったとしても、買われた後をさらに買いに行くのはかなり無理があります。これは投資の王道ともいえますが、本当にそうでしょうか?

相場が異常人気で高値を付けたとします。上値が重くなり調整局面入りすると誰もが思います。高値近辺には売り注文がずらりと並ぶことになり、通常はここから下げトレンドに入っていく可能性が高いはずです。ところがここで新たな買い材料(この買い材料は何であっても構いません)が出ると、一転して高値を抜いてしまうことがあるのです。過去にはさまざまなバブル相場があり、誰もがこれほどの高値になることは想像もできなかったレベルまで上昇することがありうるのです。株価が高値圏にあれば、割高である可能性が高いと思われますが、何らかの理由で株価がこの高値を抜き売り注文が無くなれば、その後は買いの方が優勢になる可能性が高いと思われます。つまり、上値を抜いたことで状況は一変したのです。売りたい人が売り終えた相場ですから、売りよりも買いが多くなる可能性が強く、再び上昇トレンドを描く可能性が高くなります。

ここまで、ポジションを持っている投資家の心理を考えてみましょう。高値圏だと思われていたところで売らなかった投資家はもう売る可能性は少なくなります。たぶん相当に株価が下がっても売らない投資家だと思います。この投資家は株価が下がるリスクよりも、再投資リスクに敏感になっているのです。そしてこれがいわゆる「上がるリスク」というわけです。

相場としては、全体的にポジションは軽くなっており、下がると思って売り建てていた投資家はあわてて買い戻し、上抜いたとみて新たにエントリーしてくる投資家もこれに加わります。このようなときは、高値圏であってもさらにもう一段の上げがあってもおかしくありません。

このようなときに本当の投資家ならどうしたらよいのでしょうか?結論は、「波にのる」「上がったから買う」のです。もちろんこの先どうなるかは分かりませんが、「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とも言います。流動性がある株で、ロスカットを設定しておけばそこが天井だったとしても、損失は限定される可能性が高いと思われます。

okasan_online at 19:50コメント(0) 
投資情報-投資心理 

2010年07月28日

今回は相対チャートについて紹介したいと思います。
相対チャートは選択した銘柄と最大4銘柄(合計5銘柄で銘柄以外に指標や為替も選択可能)の比較が簡単にできます。

Sotai0

比較する期間は日足で1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年、2年、3年となっており、スタート時点を0としてその後の相対的な動きを示しています。期間を変更することによってスタートの時期が変わりますのでグラフ形状も変化します。

Sotai0-1

使い方はまず2銘柄のアービトラージに有効です。例えば、業容や業績が似ているライバル企業をピックアップして相対チャートで分析をすることができます。期間を変更して株価の動きに大きな差異がある場合、割高な銘柄を売って、割安な銘柄を買います。その後その差異が縮小してきたら反対売買をすることによって利益を出すことが可能になります。

Sotai1

このアービトラージ戦略は2銘柄間の株価の動きのみを考えていることから、相場全体がどのような動きになっても、その差異さえ縮小すれば利益を上げられることが特徴です。アービトラージのポイントはどのように同じ2銘柄を選び出すのか、そして何をもって割安割高を判断するのかが重要です。売り買いする金額は双方とも同じ程度にする必要があります。

もう一つの使い方は日経平均やTOPIXなどの指数との比較です。特に、指数採用銘柄の中で日経平均やTOPIXなどに連動する銘柄との相対比較をするとその個別銘柄の割安割高が分かりやすくなります。例えば、TOPIXに連動しやすい金融株がTOPIXに対してどのような動きをしているかをみれば今後の投資戦略が見えてくるかもしれません。また、リート関連株とリート指数の動きなども参考になると思います。さまざまな個別銘柄と指標を比較することによって新たな投資分析ができます。

Sotai2

日経平均との比較やある個別銘柄との連動性を相対チャートでみる場合、「チャート1」に個別銘柄や指標を固定しておいて、株価ボードに登録した銘柄をカーソルで選択すれば、順次相対チャートをみることができて便利です。

okasan_online at 18:38コメント(0) 
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