2010年05月18日

デイトレードといってもいくつかの手法があります。トレーダーの資質、年齢、好みなどをもとに色々試してみると良いでしょう。

(1)スキャルピング法
デイトレードというとスキャルピングというほど代表的な手法です。やり方は、売り板・買い板から小さい枚数で小さいTick分だけ利ざやをとる方法です。比較的流動性が高い銘柄を監視銘柄として登録しておき、板情報やチャートで方向性を見極め、動き出した方向にポジションを取ります。その後、即座に1Tickや2Tickなどで利益を確定するのです。何を根拠にポジションを取るか、そしてポジションを取り、利食いをする注文をいかに早く出すかが勝負となります。株価が上にいくのか、下に行くのかをどのように判断するかが重要ポイントですが、動きがある程度読めれば、ポジションを取ってから利食える方向に1Tickや2Tick程度動く可能性はかなり高いので小幅な利益を積み上げることができるのです。ただ、1トレード当たりの利ざやが小さいので手数料がかなり安くないと手数料負けしてしまいます。また、ロスカット幅を比較的大きめに取ることが多い(そうしないと勝率が上がらない)のでロスカットに引っかかると一気に利益が飛んでしまう懸念があります。さらに、反射的な神経や直感に近い判断を要求されるので若さと経験と勘が重要かもしれません。それでも、練習と実践を重ねることで技術は着実に身についていきます。

(2)ブレイクアウト法
前の高値や安値、ある一定時間の上下値などをそれぞれブレイクしたところを売買ポイントとみなしエントリーする手法です。ブレイクアウトはその売買ポイントを何にするかで様々なエントリー機会が存在します。例えば、オープンレンジブレイクアウトでは朝9時の寄り付きから30分や1時間の上値と下値をブレイクポイントとします。上値を超えたら買い、下値を割ったら売りとなります。何をもって「超えた」、「割った」と定義するか、という値幅は1Tickや2Tickの場合が多いと思います。ロスカットはレンジの逆(上値ブレイクアウトで買った場合は下値がロスカット)、もしくは自分が決めたロスカット幅とします。利食いはなるべく利を伸ばしたいので、引けまで持つか、トレール(トレイリングストップ)注文が良いと思います。半分は5Tick等で利食い、残りは引けまで持つなど、分割利食いも有効です。一般的にこの手法は勝率は低くなるのですが、大きな利益が狙えるのでトータルで収益を考える必要があります。売買ポイントはこのほか、VWAPや前日の高値安値、当日の始値、キリのいい数字や、何らかの意味がある数字(過去の最高値や最安値)などがあります。

(3)リバーサル法

考え方はブレイクアウト法の逆になります。ある一定のレンジもしくはラインを決め、その水準の1Tickや2Tick手前で逆張りする方法です。例えば、何らかの理由で当日のレンジを1000円から1200円と想定した場合、株価が1000円に近づいたら買い、1200円に近づいたら売りとなります。ロスカット幅と利食いの幅はブレイクアウトよりも狭い方が良いと思います。これは、一般的にデイトレードの場合、レンジ内で動く可能性の方が高いので、リバーサル法はブレイクアウト法よりも利益小さめですが、勝率は上昇するからです。

(4)テクニカル法
デイトレードの売り買いの判断をテクニカル分析を利用して行う方法です。テクニカル分析は当社の「岡三ネットトレーダー」でもかなりの種類があります。その分析手法を使ってポジションをとり、利食いはその分析手法通りにすることになります。また、利食いのみは通常の方法を使うこともできます。ロスカットは他の手法と同じです。ブレイクアウト法やリバーサル法の売買ポイントや利食いポイントにこのテクニカル分析をつかったり、二つ以上のテクニカル分析を組み合わせることもできますので、この手法は他の手法に応用することが可能です。

これ以外にもデイトレ手法はあると思いますが、大事なポイントはどのような手法を使ったとしてもエッジ(優位性)のあるエントリーをして、必ずロスカットを実行することです。利食いとロスカットは「岡三ネットトレーダー」の特殊注文を利用すると便利だと思います。


okasan_online at 12:00コメント(0) 
投資情報-投資心理 | 投資情報-テクニカル

2010年05月17日

前回、レジスタンスラインとサポートラインについて解説しました。今回は第2回目として、以前のサポートライン新しいレジスタンスラインに、レジスタンスラインサポートラインになる」ということを心理的な面から考えてみたいと思います。

ご注意)画面上に表示された画像に表示される個別銘柄は操作の説明上表示している ものであり、これらの銘柄の売買をいっさい推奨するものではありません。
RSLineSR

上図をご覧ください。とある銘柄の1年間の日足のグラフです。昨年の12月22日までは850~860円のところをレジスタンスラインとして株価は動いています。因みに、この時期のサポートラインは680~700円となっています。つまり、株価は680円から860円の間で動いてたことになります。
その後、12月24日にこのレジスタンスラインを一気にブレイクし、その後はレジスタンスラインがサポートラインとして機能していることが分かります。さらに、その後はこの間のレジスタンスラインである980円を抜き、現状ではこのラインがサポートラインとして機能しているようです。

この例のように、レジスタンスラインが形成されたとき(投資家の大多数がレジスタンスラインだと認めるということ)、価格がこの水準に近づくとトレーダーたちが一斉に売って利益を上げることになります。そうなれば、このレジスタンスラインに対するトレーダーたちの信頼はますます強くなります。一般的にはこのようなことが、数回起こった後、何らかの理由で売り方よりも買い方の勢いが強く、この水準をブレイクしてくことがあります。このとき、このレジスタンスラインで売ったトレーダーたちはすべて含み損を抱えることになります。小さな損失で逃げたトレーダーもいるでしょうが、また下がるだろうとそのままポジションを保有しているトレーダーもいるでしょう。ただ、マーケットが、このレジスタンスラインに対するトレーダーの期待を裏切ったことは明白であり、トレーダーたちのレジスタンスラインに対する信頼は揺らぎ始めます

その後、このレジスタンスラインまで株価が再び下げるとポジションを保有していたトレーダーたちはやれやれと思って収支トントンでもポジションをクローズする可能性が高いと思います。ましてや、もう一度ここから売ろうというトレーダーは少ないはずです。

この結果、レジスタンスラインは崩れて、この水準では買い方が有利となるのです。これによって、古いレジスタンスライン新しいサポートラインとなり、これと同じ理由から古いサポートライン新しいレジスタンスラインとなるわけです。因みに、レジスタンスラインやサポートラインをブレイクする理由はどのようなものでも構いません。理由よりはブレイクしたという事実が重要なのです。

このように、チャートからマーケット参加者の心理を考えることは非常に重要なことです。チャートには書かれていない「見えないものが見えてきた」でしょうか?


okasan_online at 12:00コメント(0) 
投資情報-投資心理 | 投資情報-テクニカル

2010年05月15日

岡三証券から「2011年3月期見通し(前半版) 業績回復が鮮明な銘柄にフォーカス!」という資料が出ています。

業績発表はまだ続いてますが、概ね良好な決算内容となっています。好業績銘柄についてはデイトレードやスイングトレードでも監視銘柄として有効ですし、中長期投資においては最も重要なファクターです。今後も折りにふれ注目される可能性が高いので、資料および「株価ボード」に登録するためのコード番号をプライベートモードで公開します。

「株価ボード」に登録すれば、当社の「企業分析ナビ」でより詳細なファンダメンタルズ分析が可能です。もちろん、各種のテクニカル分析もできますので、ご利用ください。

プライベートモードのパスワード等に関する記事はこちら
中長期選定銘柄-限定公開



続きを読む

okasan_online at 12:00コメント(0) 
投資情報-ファンダメンタルズ 

2010年05月14日

株式投資を行う人のことを一般的に「投資家」といいます。
 
Wikipediaによると、「投資家とは、株式や債券・不動産・通貨・商品などに投資する個人、あるいは法人。個人で投資を行う者もいれば、業務として投資を行う法人も存在し、前者は「個人投資家」、後者は「機関投資家」と呼ばれ区別される。また、短期の値動きによる利益を狙う「投機家」「トレーダー」に対して、長期の値上がりによって利益を期待する立場を意味することもある。「投機家」「トレーダー」が通常の買いに加え、空売りによる売りからも入るのに対し、投資家はほとんどの場合、買いから入ることが多い」、となっています。
 
つまり、「投資家」とは、株式投資の場合、無数にある株式会社から、将来性があり成長の見込みがあるものを選び、見込み通りその会社が成長した時に得られるキャピタル・ゲインや比較的高い配当利回りを期待してお金を投資する人のことを指します。いわゆるファンダメンタル分析を主体とした中長期投資という投資形態です。まさに資本主義経済の根本的な行為に属するといえます。

また、その行為自体で考えると、会社の将来性や今後上げるであろう収益を買うのが「投資であり、その性質から投資はプラスサム(利得の合計がプラス)」であることが多くなります。一方「投機」の場合、参加者は短期的なキャピタル・ゲインによって利益を得ようとするため、必然的にゼロサムゲーム」となります。これが投機はギャンブル的だと言われる由縁です。

それでは、「投機家」=「ギャンブラー」なのでしょうか?結論として、私は全く違うと思っています。ギャンブルは射幸心をあおることによって成り立っています。お金を賭けて儲けたいというエキサイティングな感覚と引き換えに結果的にお金を使っていることになります。一般的にギャンブルには「還元率」というものが存在します。還元率とは、お客が支払ったチップの内、いくらお客側に還元するか?という、いわゆる期待値です。ギャンブルには必ず胴元という運営者がおり、その運営者は利益を出さなくてはギャンブルを継続する事はできません。

還元率は、
宝くじ・toto 還元率45%
競艇・競馬 還元率75%
パチンコ・パチスロ 還元率80%
程度だといわれています。

つまり、期待値としては、ギャンブルすれば、基本的に損をするようにできているのです。

一方、株式の場合、特にオンライン証券の手数料は非常に安く(因みに当社の株式売買手数料は業界最安値水準です)、還元率という見方ですればほとんどコストは掛かりません。もちろん、ギャンブルと違って即座に何倍にもなるわけではないので単純な比較はできませんが、投資した時点でその期待値が大幅に低下することはありません

また、デイトレードをする場合もトレードシステムや資金管理に関しての「規律」をつくって行う投機はギャンブルというよりは一種の商行為であると思います。安く仕入れて高く売る、高く売っておいて安く仕入れることは全ての商行為に共通する概念です。この考え方のもとでは投機におけるロスカット(損失)は商行為におけるコストだと思います

さらに、投機は一般的な商売を始めるよりもかなり低い資本で始めることができます。しかし、敷居が低いからといって利益を出し続けることは簡単ではありません



okasan_online at 12:00コメント(0) 
投資情報-総合 

2010年05月13日

もし、「投資の達人」になりたいのならば、以下の8カ条について自問自答してみる必要があります。

(1)きちんと損切りができる

(2)誤発注、発注忘れはない

(3)規律がある

(4)自分は自分。他人は他人

(5)損した要因は自分にある

(6)日々投資の研究を続ける

(7)資産管理ができる

(8)目的と目標が明確にある


(1)きちんと損切りができる
これまで何度も説明してきましたが、重要なことなので、何度でも言います。また、損切りの実行に関しては、ザラ場を見ることができる方は良いのですが、そうでない方は特殊注文や携帯での株価チェック、注文などが必要です。使い方の詳細は後日行いますが、「銘柄アラート」などを使って携帯にメールがくるようにすることもできます。

(2)誤発注、発注忘れはない
誤発注は問題外ですが、損失に対する恐怖でエントリーできない場合も発注忘れに入ります。できるだけ淡々と機械的に行う必要があります。

(3)規律がある
以前解説した「トレードシステム」に加えて「資金管理」に関しても規律が必要です。特に、信用取引や先物、FXなどは自分の資産以上の取引が可能であるため、しっかりとした資金管理をしないとすぐに破綻してしまいます。一般的には、投資資金の5%以上が一気に失われることは避けなければなりません。一回の損失金額でいくらまでと決めることもできますロスカットはもちろん、レバレッジにも十分注意が必要です。

(4)自分は自分。他人は他人
他の方のブログなどを参考にするのは良いのですが、その方とは資金の額や資金の性格が異なります。他人と比べるくらいなら、昨日の自分と比べましょう。今日の自分は昨日の自分よりも少しでも進化していなければなりません。

(5)損した要因は自分にある
本当の敵は他人でもなければ、相場でもありません。損した要因は全て自分の内面の問題です。どうして、そのようなことになったのか?今回の損から何が学べるのか?などを考えてください。逆に儲かった場合はただ幸運だっただけです。その幸運に感謝しましょう。そうすれば、明日の自分は今日の自分より確実に進化します。

(6)日々投資の研究を続ける
「永遠に生きると思って学び、明日死ぬと思いって生きよ!」です。投資の研究には終りはありません。

(7)資産管理ができる
規律のところで解説しましたが、投資の勝ち負けは避けられませんが、投資資金が無くなったら、即退場になります。規律を作って必ず守ってください。

(8)目的と目標が明確にある
例えば

「目的」 プロトレーダーになること、資産を???円にすること(具体的な数字)

「目標」 規律を決め、それを守ること(トレードシステム、資金管理)
などです。

さらに、目的と目標を明確にした後は、

1.目標達成の具体的な方法を明らかにして実行する

2.目標を達成するまで、その実行を中止しない

ことが、重要です。


okasan_online at 12:00コメント(0) 
投資情報-投資心理 

注意事項

  • 本ブログおよび本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本ブログおよび本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本ブログおよび本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 本ブログおよび本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本ブログおよび本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
口座開設のご案内
記事検索
プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
twitter