2010年05月25日

今回は「企業分析ナビ」の最初の画面と銘柄分析の仕方を解説していきます。
まず、最初の起動画面です。

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(1)から(8)までを順番に説明していきます。
 

(1)は選択した銘柄のチャートが表示されています。チャートは週足で3年分です。
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チャート、株価の基本的なデータ以外では、現状の「レーティング」、「直近目標株価」(グラフの赤い横線)、TOPIXβ値が表示されています。「レーティング」はこれまで解説してきましたが、この企業をフォローしているアナリストのレーティングの平均値です。この銘柄では「レーティング」は3.8であり、上位レベルのレーティング(やや強気に)です。「直近目標株価」は(4)表から3,641円であり現状の株価はこの水準近辺を下回っています。株価は、一旦目標株価に近づいた後、調整局面入りしています。

(2)はTOPIX、業界指数(ここでは電気機器)との相対指数の動きです。
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この銘柄は52週(約1年間)、業界指数(電気機器)、TOPIX以上の上昇をしてきましたが、その後大幅に調整局面入りしており、現状は電気機器よりも大きく調整しています。ファンダメンタルズ面で問題が出ているかもしれませんので、調査が必要です。

(3)はニュースですので、直近までの状況を見ることができます。

(4)は何度もお見せしたロイターコンセンサスレーティングの集約表です。

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現状の「レーティング」は2010年5月18日に、以前(4月28日)の「3.7」から「3.8」に変更されています。「レーティング」としては若干上がっています。一方、「目標株価」は5月14日の3,676円から直近は3,641円に修正されています。「レーティング」が上昇しているのに「目標株価」が下がっている本当の理由は分かりませんが、期間が微妙に異なることが影響しているかもしれません。
また、レーティングを予想している「アナリスト」は20名、「目標株価」を公表しているアナリストは14名、このうち一番高い「目標株価」は5,000円、一番低い「目標株価」は2,800円です。標準偏差は566.90円ですから、「目標株価」から考えると、3,074円~4,208円の間に入る確率は68%となります。

(5)は売上高、営業利益、経常利益、当期利益が予想(通常は2期予想)を含めて、見やすい棒グラフで表示されています。注目点は営業利益と経常利益の予想が拡大しているかどうかです。

(6)は企業概況会社概要です。参考になります。

(7)は株価とファンダメンタル分析指標、さらに部門別円グラフが表示されています。

(8)は同業企業のデータ一覧です。ここでは電気機器の全銘柄についてレーティング、目標株価を筆頭に各種データが株価ボードと同じ形式で表示されます。項目ごとに並び替えも自由自在です。さらに、CSV出力が可能ですので、EXCELに全データを取り込むことができます。そのまま分析で使うこともできますし、コード番号を株価ボードに一括登録すれば監視銘柄として利用することができます。もちろん、EXCELに取り込んでから選別して必要な銘柄(例えばレーティングが3以上とか、現値との乖離率が10%以上など)を登録してさらに検討することもできます。

この画面で投資する銘柄の業績や中期的な株価動向とアナリストの評価がチェックできます。



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岡三ネットトレーダー 企業分析ナビ | 投資情報-ファンダメンタルズ

2010年05月24日

あらゆる金融市場は共通の要素を持っていると思います。それは、第一番目に現金と商品を交換すること、第二番目は、結果として利益か損失が生じること、第三番目は、その商品の価格(変動性)はかなりの部分人の心理と行動に依存するということです。

今回のギリシャ問題から端を発した金融市場の大幅な変動も、人の心理と行動によって大きく増幅されている部分があると思います。日本の株式市場は今回の決算発表において今後の回復がかなり顕著に表れていると思います。もちろん、ユーロ安によって、ヨーロッパに輸出を依存する企業は今後業績悪化の可能性はありますが、国内要因からはここまで大きく株価が下がることは考えにくいと思います。もちろん、株価のことですから、何が起きるか分かりませんので、このように変動が大きいときに投資をする際は「ロスカットを入れる」「デイトレードに徹する」などの投資スタイルが求められると思います。ただ、逆にデイトレードにとっては一日の変動が大きくなっていますので、うまく動けばチャンスともいえます。引き続き、自分の「トレードシステム」を信じて、結果に一喜一憂せず愚直にトレードを行う必要があるのではないでしょうか。

最初の共通要素に戻りますが、この三大要素のなかで最も重要で理解しにくいのが、三番目の「人の心理と行動」です。考えてみれば、自分の心理でさえも理解しがたいのに、他人や群衆心理を理解するのは並大抵のことではありません。昨今のネットワークの進化で様々なことがコンピュータ一つで出来るようになりましたが、最終的に売買を行っているのは人だという事実は認識しておく必要があります。システムトレードは売買をコンピュータが行ってはいるのですが、そのプログラムを作ったのは人ですので、実質的にはその人の心理がプログラムに反映されており、その行動は結局プログラムを作った人が行った行動ということになります。もちろん、すべてがプログラムで行われるので心理は関係ないのではとのご意見もあると思いますが、もしプログラムトレードが連敗を続けていた場合、そのプログラムを運用している人の心理はどのようになっているか想像できます。あまり連敗を続けていれば心理的に耐えられなくなり、人はそのシステムに疑いを持ち、結局そのシステムを停止、改良せざるを得なくなるかもしれません。

投資や投機に関するあらゆる機能はコンピュータで対応出来るという人がいます。しかし、人の要素、特に心理的要素はあらゆるマーケットに必要不可欠な側面だと思います。つまり、マーケットを理解するということは人を理解するということであり、人を理解できれば(これはかなり難しいとは思いますが)、あらゆるマーケットが理解できることになります

人がマーケットを動かします。そして、人を理解するためにはまず、自分を理解しなければなりません。これが、これまで何度もご紹介してきた投資心理」のポイントだと思います。つまり、投資を成功に導くためには、人の行動原理や人の心の動きを熟知する必要があります。マーケットはコンピュータが現れる以前から存在しており、コンピュータの登場で情報の量や伝達速度は飛躍的に上昇しています。しかし、コンピュータが出てきたことにより皆が利益を上げているかというと勝ち組の比率が上昇しているという話は聞きません。逆に、コンピュータの登場でボラティリティ(変動率)が上昇しており、極端な心理戦になっているような気がします。コンピュータは非常に便利な道具ではあるので、使いこなせば有効な武器となるのですが、そのコンピュータを使っているのは人だということを深く理解する必要があります。



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投資情報-投資心理 

2010年05月21日

デイトレードを行う場合、取引時間(ザラ場)は前場2時間、後場2時間半の4時間半あります時間帯ごとに特徴がありますので、ある程度認識しておいた方が疲れも少なくなると思います。私も、個人投資家時代、デイトレを始めた頃は全てのザラ場を監視していましたが、後で振り返ってみると、あれはかなり神経がすり減ったような気がします。

前場の寄付は9時ですが既に8時から寄付き前の気配値が出ています。前日のNYダウやCME、ADRの状況によっては前日の終値からかなりのギャップを伴って気配値が出る場合もあります。この寄付き前の気配値は9時までは大きく変動することがありますので、参考程度にとどめておいた方が無難です。ただ、当日の投資戦略を決めるうえで寄付き前気配値は十分参考になります。特に、先物や以前ご紹介したリアルタイム日経平均などは、マーケット全体の状況を把握するうえでも参考になると思います。

いよいよ寄付きですが、寄付きは投資家の注文が激しくぶつかり合う戦場のようなものです。寄付きから半時間で勝つことができれば、それで一日の仕事を終えてしまう投資家もいます。また、システムトレードによっては前日までの株価の動き等から寄付きに成行で「買い」か「売り」を行いその後ロスカットと利食いの注文を出しておいて、もしどちらにも引っかからなければ大引けで手仕舞うタイプの投資手法も存在します。さらに、前日の高値安値からの「ギャップトレード」も有効かもしれません。これは当日の寄付きが前日の高値よりもさらに高く寄付いた場合には「売り」、逆に寄付きが前日の安値よりもさらに安かった場合は「買い」注文を入れる方法です。前日よりもギャップを伴って株価が寄付いた場合、行き過ぎた反動から逆張りが有効となる場合が多いことからこの「ギャップトレード」を行う投資家もいます。

また、逆に9時から9時半までは株価の変動が大きい場合が多く、まだ方向性が定まらないことから、トレードをしない投資家もいます。以前解説した30分ブレイクアウト60分ブレイクアウト戦略の場合もこの時間は様子見となります。

9時半から10時半頃は一般的に動きが停滞して出来高も少なくなる時間帯です。この時間は通常様子見となります。ブレイクアウト法やテクニカル法などは特殊注文にまかせておくと疲れが少ないと思います。

前引け前の30分は、再び取引が活発化します。前場で手仕舞う取引や後場をにらんで思惑がぶつかる時間ですので、儲けるチャンスでもあると思います。

昼休み上海指数などアジア株が動いているためにこれらの指数は要チェックです。

そして、12時半から後場がスタートします。ここもそれなりに賑わう時間帯ですが、後場寄り付きブレイクアウト法などもおもしろいと思います。やり方は単純で、前場の終値に対して後場寄りがそれよりも下に付きそうな場合は成行の「売り」、逆の場合は「買い」を入れる戦略です。

13時から14時半までは再び様子見の時間帯になります。ただ、これは私の経験則ですが、それまでのトレンドが上昇でも下降でも一方向に偏っていた場合はこの時間から戻っていく場合が多かったと思います。テクニカル法のオシレーターを使ってこの戻りを取りに行く戦略が有効かもしれません。

14時半から15時の大引けにかけてはデイトレーダーを中心に手仕舞い注文が出てきますので注意が必要です。この時間まで買いが優勢だった場合は反対の売りが、逆に売りが優勢だった場合は買いが出てきて激しい動きとなる場合もあります。大証や先物などは15時以降も売買ができるので、大引けまでさらに思惑を呼ぶ場合があります。

とにかく、ザラ場全てでフルトレードすることはかなり疲れるので、これらの時間帯を考慮したり、特殊注文で対処するべきだと思います。休むことも大切ですし、もし前場でそれなりの利益を上げられたら後場は健康管理に使うことも、デイトレードを長く続けるこつです。



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投資情報-総合 

2010年05月20日

「岡三ネットトレーダープレミアム」限定ではありますが、クォート(大)では画面上部に株価情報や前場、後場の情報が、画面下部には表示銘柄のテクニカル指標に関する「売買サイン」表示されます。

この「売買サイン」は分析チャートやテクニカルスクリーナーに標準で適用されているパラメーターをもとにした「売買サイン」が表示されます。「株価ボード」に登録してある銘柄がどのテクニカルで今「買い」なのか、「売り」なのかをひと目でみることができて便利です。この「売買サイン」は日足をベースにしたものですので、基本はスイングトレード向けの「売買サイン」ですが、うまくピックアップすればデイトレードでも翌日の監視銘柄として使うことができます

例えば、「売買サイン」が底値水準にあると思われる銘柄を買い候補の監視銘柄としておき、トレード当日に動きが出てきたら、底値確認と考えて「買い」を入れる戦略です。もちろんスイングトレードなら銘柄ピックアップや今後の戦略を錬るうえで威力を発揮すると思います。各種チャートに関しては、今後解説していくものもありますが、いつものように右側のリンク集の「テクニカルチャート解説」をご覧いただくと通常パラメーターや売サイン、買いサインの詳細を確認することができます。

ご注意)画面上に表示された画像や動画に表示される個別銘柄は操作の説明上表示しているものであり、これらの銘柄の売買をいっさい推奨するものではありません。
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画面の説明です。右縦に「株価ボード」を表示し、自分が登録した銘柄をクリックできるようにしています。左上は分析チャートを大きめに表示、その左下にクォート(大)を配置しています。また、余った空間にチャートを二つ並べ、一つは選択銘柄の5分足(2日)、もう一つは独立して日経平均株価のTickチャートを表示するようにしています。



「株価ボード」で銘柄をクリックすれば全ての情報が変わりますので、特に左下の「売買サインを」みて、そのテクニカル分析を上の「チャート分析」で選択して、注目すべき銘柄かどうか検討すれば良いのです。

画面の例では、一目均衡表の二つのサインは「売り」を示唆し、CCI、RSI、ウィリアムズ%Rは「買い」を示唆しています。上のチャートをみると、株価は抵抗帯雲を下抜けしており、オシレーター系で買いサインが出ていてもまだ反転の兆候は出ていません。このような場合はまだ「売り」が有利ではないか、というように判断するわけです。また、「売買サイン」だけでなく、チャート分析をみるとそれがダマシなのかどうかもある程度判断出来ると思います。

このように、「株価ボード」に登録してある自分の銘柄を簡単に連続してチェックすることができますので、銘柄選定にお使いください



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岡三ネットトレーダー チャート 

2010年05月19日

トレードをしている限り損失は避けられません。もちろん、株価が下がっても塩漬けしてしまえば損失は表面化しないので先送りすることはできますが、資金効率が悪くなり、次の戦略が打てないなどデメリットが大きいと思います。従って、トレードではロスカットは必須となります。

これまで、何度も解説してきましたが、損失=負けと考えると損をしたときは負けを認めることにつながり、通常の人は耐えられません。このようなときは損失=コストと考えるとロスカットはかなりしやすくなるはずです。また、「今回のトレードは1万回のトレードの中の一つでしかない!」といった感覚も重要です。

自分のトレードシステムを忠実に遂行した結果の損失についてマイナスと考えることはやってはいけないことです。単に損失を許容し、記録帳に記録し、損失がトレードシステムに拠った正当なものかを再度チェックしたならば、その後忘れるべきものです。こうした場合、以下のように振る舞うことが肝要です。

(1)損失を許容し忘れること
(2)記録帳に記録したら忘れてしまうこと
(3)自分をかわいそうだと思わないこと
(4)自分が罰を受けたと思わないこと
(5)損したことで自分を卑下したり憎んだりしないこと
(6)自分のトレードシステムを非難しないこと
(7)飲む食いなどの快楽に逃げて損失を慰めないこと
(8)自分のテクニック、システム、手法を変えないこと
(9)次のトレードに入ることを恐れないこと
(10)自分のマーケット研究をないがしろにするとで対応しないこと


一方、自分のトレードシステムに従わなかったり、やってはいけない間違いを犯したことにより損失が出た場合の行動は異なります。そのような場合は以下のように振る舞う必要があります。

(1)必ず間違いを特定すること
(2)記録帳に記録するとともに、さらに目立つように書き込むこと
(3)間違いを振り返り、間違えたことを確認すること
(4)どうしたら間違えなかったたか、再考すること
(5)間違いを犯す前に注意喚起できないか検討すること


間違ったとしても、結果的に利益になり、損失にならない場合もありますが、この場合もやるべきことは同じです。結果に関わらす、間違いを何度も繰り返すようではトレーダーとして生き残ることはできません二度と間違いを犯さないように肝に銘じて行動する必要があります。しかし、私も個人投資家時代に何度も逆指値注文を間違えました。エントリーすべきポイントでエントリー出来なかったことも多々あります。「言うは易く行うは難し」ですが、少しずつでも進化するべきだと思います。


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投資情報-投資心理 

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プロフィール
石黒 洋一(いしぐろ よういち)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部 次長

石黒洋一

【経歴】
1993年早稲田大学社会科学部卒業後、城南信用金庫、もしもしホットライン(現リライアコミュニケーション)を経て、2006年に岡三オンライン証券入社。

売買データや株価データ等を活用し、個人投資家の投資動向を絡めた独自の投資情報を発信。
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